受験になんとか成功した俺は4月から新歓で楽しみまくった。
大学受かったぜ!!
受験になんとか成功した俺は4月から新歓で楽しみまくった。
もちろんソフトドリンクだ。
んでもって実際に入ったサークルは2つ、草野球サークルと心霊サークル。
前者は草野球を興じるサークル。
後者はちょっと珍しくてワイワイ騒ぎながら心霊動画見たりコワい話したりするサークル。
その心霊サークルで俺はAって女の子とBって女の子と知り合いになった。
AとBは同じ女子高で親友。
俺は二人とヒサルキトークで仲良くなってサークル外でも遊ぶようになった。
まさか洒落コワが役に立つ日が来るとは!!
男人数が少数で男が4人に女は16人で一年の男は俺一人だったのもあってか色々チヤホヤされて浮かれまくっていた。
しかも男先輩はガチで心霊狂で女に興味ないらしく、ハーレムじゃねこれ?とかマジで思ってたほどだ。
そんな俺も6月頃になって自然とAと仲良くなっていった。
理由はわからないけど二人で色々遊びにいくほどだった。
サークル内でも付き合ってるんだろとか言われるくらい仲良くて俺も満更じゃなかった。
それから程なくして俺はAに告白し、承諾された。
この時の浮かれっぷりは男友達がキレるほど浮かれていた。
ここでAのスペックを紹介してみる。
年齢19、見た目ネコっぽいというかツリ目で目つき悪いって言われるらしい。
長い黒髪が綺麗。
可愛いんだけど軽く電波で強烈に貧乏で学食を高いと豪語する人物でもありそのせいか男と付き合ったことがないらしい
後日、付き合うことをサークルで報告するとBを初め皆から祝福してもらえた。
けど心なしかBが少し複雑そうな顔をしていたので俺はもしかして嫉妬か!?なんてオメデタイ事を考えていた。
交際報告をしたその日の夜、家で授業の復習をしてたらBから電話があった。
長くなるので内容をまとめるとAは少し性格に問題あるから覚悟しとけとのことだった。
「それって若干電波なこと?」
と尋ねると
「え?気付いてたの!?」
とBは驚いていた。
もともと心霊サークルには電波な人多いしそこまで気にならないから問題はないとBには伝えておいた。
それからはAと楽しく過ごした。
電波は弟に比べれば全然気にならなかったし、何より可愛かったからな。
そんな幸せ街道まっしぐらな俺に一つ不幸があった。
敬愛していた父親が8月に死んだのだ。
突然の急死だった。
あまりに急だったため友達なんかにも説明しないまま2日ほど俺は音信不通になっていた。
理由は家の事とか母親のフォローとか俺の学費とか色々だ。
少し時間ができて携帯を見るとAからメールがあった。
受信日は父親が死んだ次の日、
『お父さんのこと本当に残念だったね、連絡できるようになったらメールちょうだい』
それを見たとき体温が一気に下がった。
だってそうだろ?身内以外知らないはずの父親の死。
まだAを家族に紹介していないから連絡がいったとも思えないし…
後日Aに何故知っていたか理由を聞くと
『夢でね、お父さんが息子を頼むぞって言ってたから』
って電波な事ではぐたかされてしまった。
以上が俺が体験したほんのりコワです。でわでわ