それとなく実話投下
自分が中学の時、家主が海外出張とかで空きになってる一戸建ての賃貸に家族皆で引っ越した。
丁度部活に熱を入れて部活後も自主錬とかしてたから帰って風呂入って飯食ってとかしてると寝る時間が普通に0時回るぐらいだったのね。自分の部屋は3階に弟と2人部屋で、明日の用意とかしてると時間は遅いから弟はもう寝てる。
そういう時に限って、いつも部屋の戸の外に掛かってる洗濯物の間からいつも視線を感じてた。でも0感だしそれ以上何もないからそこまで気にしてなかったんだ。
そんなある日、夜中トイレに起きてベッドで寝直そうとしたらまたいつもの視線。
その時はいつもと違って寒気も感じた。まだ8月で寝苦しい晩が続いてたのにも関わらず。
嫌な予感がして、いつも視線を感じる戸のところをみたら…青白いすね毛の生えた両脚が暗闇にぼんやり浮かんで見えた。それと同時に洗濯物の隙間から生気のない窪んだ目が…。
バクバク聞こえる心臓の音を無視して、恐る恐るそこにいって洗濯物をめくって見ても誰もいない…。
それなりに怖かったので、その後はタオルケット頭から被って寝たよ。
次の日、弟に聞いても父親、母親に聞いてもその時間は寝てたし、何も気付かなかったと。
ここまでだったら気のせいで済む話だったんだけど…
長いので一旦きります
当時から10年以上経った最近、偶然弟と前に住んでた家での話になった。
その時に「今まで言わなかったんだけど」って切り出して上の話を伝えてみたんだ。ずっと変な視線を感じてたりおっさんみたいな人を見たって。
そしたら弟がえっ、まじ?って反応をした。
詳しく聞くと、当時小学生だった弟もあの部屋で同じような男を見たんだと。
弟に至っては寝てる時に足首を掴まれたり、ふと振り返った瞬間にドアップの顔も見たことがあったって。でも母親に言っても信じてもらえなかったし、どうせ一生住んでる訳じゃないからって言われたから諦めてなるべく部屋に1人でいることがないようにしてたって。
そう言われれば当時、よく俺の後ついて回ってたなぁとか思った。
今はその家、元々の家主が戻ったんだけど、そのあとは更地になってた。何があったかは分からないけど。
そんな感じで個人的に怖かった話。
ふと思い出したので投下してみたんだけど、当事者以外だとそんなに怖くなかったかも。
長々失礼しました。