そいつと仲の良かったクラスメイト(B)が夜中に自動車事故をおこして入院した
この事故の事自体はまあ知ってたんだが俺はあんまり仲が良かった訳じゃないし
中学卒業以降は会ってなかったからお見舞いには行かなかった
Aはお見舞いに行ったらしいが、その時にこんな話を聞いたらしい
その日はBは仕事が夜(時間差だっかな)勤務で夜中の2時ぐらいに終わって車で帰路についていた
こんな時間だけどなんかラジオやってないかなと適当にカーラジオを合わせていたら
占いコーナーをやってる番組を見つけたらしい
こんな時間に占いコーナー?と疑問に思ったがまあいいかとそのまま聞き続けた
そのまま暫くは普通の占いコーナーで星座毎の運勢を読み上げてたんだけど、
自分の星座を読み上げる順番になって
「では今日のBさんの運勢は」
といきなり自分の名前を呼ばれたらしい
驚いたと同時に気味が悪くなってチャンネルを変えようとしたけど変わらない
その間にもラジオ番組は喋り続けている
「今日のBさんの運命は凶、特に交通事故には気をつけてね」
「シートベルトはしなくていいのかなー?」
「まあ気をつけても無駄なんだけどね」
「ほらほら、目の前に」
ソコまで聞いた所で強い衝撃と共に体が前に放り出された
ラジオのチャンネルを変えようと気をとられてたせいで
カーブに入ったのに気付かず、電信柱に衝突したらしい
大怪我はしたけど命に別状はなく、後遺症も残らずに無事に退院出来たけど
その時以来ラジオを見るだけで背筋が凍るよ、とBは苦笑した
Aの作り話かBの作り話かホントにあった話かは分からないけど
ラジオがほんのり怖くなった話