とあるニコ生の生放送主が実は高校の頃の同級生
こいつはどういうやつだったかというと何でもかんでも曲解して怒鳴りはじめ
相手に喧嘩をうってから手を出させようとする奴
上手い事手をださせたら速攻保健室か教員室に駆け込んで教師に助けを求め
その後ろに隠れながら退学おめでとうとか煽るタイプだった
例外的に自分から手を出すのはいつも弱者だった
俺自身が関わった二つだけは詳細知ってるので書く
俺の級友のAがサッカー部の練習中に足を骨折したとき
この現生放送主がやたら嬉々としながら
心にも思っていなさそうないたわりの言葉をかけにやってきた
それまで俺たちのグループははっきり言ってこいつが異常だと思っていたんで朝の挨拶すら省いて距離を置いてたが
Aはちょっと警戒心ないやつで案外いいやつだったなとか悪いことしたとか言っていた
そんなAの仲介もあって俺たちもあいつと交流をもつようになった
ところが数日してチクチクと刺すように心無い言葉を浴びせはじめた
周りが何かおかしな空気を感じてたら案の定業を煮やしたようにAに喧嘩を自分から売りにいった
さすがのAも本物のおかしい奴だと気づいて無視を徹底していたけど
甲斐甲斐しくAの世話してた彼女を
「そのメスブタに与えた餌は何だ? 下半身で餌やってるのか」
と罵られたことで激怒して抗議した
そうしたら唐突に前蹴りでAを転ばせて松葉杖を取り上げ
「凶器を押収しました。正当防衛です」とか高らかに宣言しながら
片腕の松葉づえだけでどうにか立ち上がったAに「返せよ」と怒鳴られると
わざわざ対角線上に下り階段がある位置取りに陣取りなおしてから
その取り上げた松葉杖で階段めがけて突いて突き落とそうとした
あんまりな事に凍り付いていたこの体がいざ突き落されそうになった時には動いて止めに入れた
勿論あいつは停学になったが、停学中も出席してきてた
「凶器を持って脅されたら立派な傷害罪だ。正当防衛を主張する」と居丈高に教師にくってかかったし
その両親もかわいそうなうちの子を何てひどい目にあわせるのみたいな状態で
全く反省するそぶりはなかった
Aを助けた事で褒められ時に感じていた混沌とした感情は生涯忘れられそうもない
俺は途中まで心底怯えきっていて身動きもできなかったしたまたまその時動けただけだった
Aを大事な友達だと思っていたらもっと早く動けた筈だろうと今でも自分を責める声が聞こえる事がある
その次のときは俺が被害者になった
文化祭の準備で大きなプロジェクタを両手で抱えて階段を上ってる時だった
最上段にみえたあいつが俺が両手がふさがってるのを確認してから
多分他に誰もいないことを確認するために周りを見渡して
ニヤッと笑いながら衝突コースでおりてきた
その後は御想像の通り
あの当時のでっかくて重いプロジェクタを抱えたまま仰向けに突き倒されたせいで
生死の境こそさまよわなかったがあばらは折れるわ内臓にダメージがあるわでかなりのもの
結局この時もあいつの停学は無視されて出席し
Aがあいつを追っかけまわすのにビビって不登校になるまでそれは続いたらしい
尚、病室に現れたあいつの両親は
おまえが一人ですっころんだのを介抱したうちの息子を悪者にするとは何事だとまくしたてて
手を焼いた病院が警察を呼ぶまでの間に何度も俺の手をとって
持参してた偽証をうちあける内容の手紙に俺の拇印を押させた
勿論かけつけてきた警官が取り上げてくれた
院内感染の原因だとかなんだとかいわれても同室に患者がいるっていいよな
皆抵抗する俺の指を脱臼させてまで無理やりおさせた事を証言してくれた
あいつが起こした暴力事件はほかに四件あって
いずれも被害者が抵抗できないタイミングを狙って犯行に及んだそうだけど
また聞きだったりするんで事実かどうかは不明
確かなことはあの当時あの学校にいたやつらは
人を害するのを楽しむ奴が同じ学校にいるってことに怯えきっていた
特に俺が事故と称して殺されかけてからは
学校側が慌てて導入した監視カメラのある場所が人気スポットになってた
みんな息を潜めて被害者にならないようにするのが精いっぱいだったよ
今のあいつは生活保護を受けているらしいと知って
まじめに生きてるのが馬鹿らしく思えそうになったことを反省したい
いまだにあいつの凶悪性に怯えきっていて
面と向かって批判も名前を出すこともできない自分にあきれ返る気持ちもあって複雑だ
毎日パソコンの前で自分をリスペクトするキチガイ候補生たちの前で悦に入って
年喰った分さらに自分を隠すのがうまくなったらしく
法律で武装して合法的に他人に迷惑をかける放送をするの楽しみながらこの世の春を謳歌している奴に比べて
俺はなんてことになってるんだろうな
やっぱ書くんじゃなかったENTER押すのがきつい
でも多分俺も今病気だ
生存本能によって芽生えた服従心ってやつなんだろうと思う
会社の外ではええかっこしいの内弁慶暴力社長に言われるがままに馬車馬のように働いて
未払い賃金を踏み倒したい社長に残業がなかったとする宣誓書に判を押すように言われても逆らえず
就業中にいきなり蹴り飛ばされて顔面を機械にぶつけて怪我させられても
被害者が警備会社の人間に証拠のテープを消すように言えばそうするだろうと言われてもそのようにし
一日平均16時間働いてるのに5時間や4時間しか働いてないことにされるのがしばしばあっても12年間も必死になって会社を支えてきた
そうして低賃金にした労働者の分を役員報酬とかいって分捕ったりするのも見過ごしてきた
落ち目のホステスを秘書にして社内でヤってるような糞野郎を見ていても怒りをひたすら抑えに抑えた
これを読んでもらえたなら俺はほんのちょっと戦う男にクラスチェンジして今日の面接に行ける
書き込めた
ほんと長かった
ここまでいったからには正直に話そう
正直に言うと一番怖かったのはやらなきゃやられるって意識があの時芽生えたことだ
もう一度何かしかけられたらその時は構わずに反撃して
それであいつがどうなっても俺が生きていけるならいいとさえ思っていた
幸いにして二度目がなかったけどあったらどうなってたことか
高校卒業してやっと落ち着きを取り戻してから
無理をしてるって自覚があっても弱い男だとなじられても
怒りを抑えて生きてきたのは本当はこういうことだ
狂人に関わると自分が壊されるぞ
逃げろ