長い癖に怖くもなく、下品なネタが入ってるので注意。
小6の時、古いショッピングモールが閉店し、幽霊が出ると噂なって友人と探検に行くことになった。
長い癖に怖くもなく、下品なネタが入ってるので注意。
小6の時、古いショッピングモールが閉店し、幽霊が出ると噂なって友人と探検に行くことになった。
行ってみると入口は全て施錠されていたので、裏の柵を乗り越えて搬入口を散策する。
搬入口奥にある倉庫は、片付けられていない備品やゴミなどが大量に積み上げられ、ゴミ山のようだった。
周辺を漁っていると、友人が「変なものがある」と奥から俺を呼ぶ。
友人が見つけたモノのは、衣類や婦人マネキンが乱雑に置かれている中にあった。
成人女性の上半身マネキンのようだがよく見ると、とてもマネキンとは思えない。
肌の質感も肉付きや乳首やヘソといった部分もまるで人間のよう。
友人が興奮気味に「これエロくね?触ってみな」と俺に触ることを促してくる。
恐る恐る触ると、人肌の様に暖かく触った感触も人間の肌で、死体かと思い飛び退くが死体とも思えなかった。
首以上がなく下腹部より下がないボディだったが、本来首や下半身のある部分も滑らかで切断されたような痕はない。
まるでそこが最初から無かった生き物のような感じだ。
友人はエログッズじゃないかと言っていたが、肌の質感も人間で暖かく産毛や血管が透けていたりと、今の技術でも不可能そうなもの。
ひっくり返したりくまなくみても、機械的な部分(例えば電源関係など)はなかった。
友人が「エロいなぁ」と乳房を揉んだりしているのが、生理的に理解できずになんとも気味が悪かった。
実際肌も綺麗で乳房はかなり大きく魅力的な体型のマネキンだったが、不気味さから俺はそれ以上触らなかった。
友人は、ひとしきり触ると「もう帰ろう」とだけ言いそのまま無言で帰った。
その夜、例のマネキンの裸体が頭に浮かび、悶々として気が気でなかった。
どうしてもまた触りたくなり、親にはコンビニに行くと嘘を着いて倉庫に忍び込んだ。
懐中電灯で照らしながら恐る恐る散策していると、やはり同じ場所にマネキンはあった。
触ってみると、昼間と同じく人の質感で体温があるように暖かかった。
俺は昼とは違って異様に性的に興奮していて、マネキンを揉みくちゃにしてた。
そして気が付くとマネキンにむしゃぶりつくように抱きついて、体を押し付けていた。
するとえも言えぬ高揚感を感じ、すぐに股間に爆発するような快感を感じた。
急いでパンツを確認すると射精していて、それが精通だった。
正気に戻るとまた薄気味悪く感じ、周りが薄暗いこともあって怖くなり、足早に家に帰った。
翌日、どうしても気になっていて、昨日の友人に話を振ってみると「なんだそれ」と惚けられる。
いくら話しても知らぬ存ぜぬの一点張りで、全く覚えていないような振る舞いだった。
夕方になり、友人が覚えていないことに不安を感じつつもまた悶々として、どうしてもまたあのマネキンに触りたくなった。
気が付くとマネキンの所に来ていて、欲望のままマネキンの乳房を揉んだり撫でまわしたりしていた。
そしてまた異様な興奮を感じて密着したくなり、抱きつくと高揚感を感じて思いっきり抱きしめた。
まるで情熱的なセックスのようで、肩に爪を立ててガクガクしながら、何かにとり憑かれたようにあっという間に射精した。
マネキンは変わらず暖かく、いつにも増して妖艶に見えた。
その翌日は等々昼過ぎくらいから悶々として、気が気じゃなかった。
学校が終わると話しかける友人も無視して、家にも帰らず倉庫に直行してしまう程に。
まだ陽も落ちていない野外だというのに、異様な興奮から服を脱ぎ捨てて抱きついた。
抱きつくだけでは物足りず、ふとマネキンの腹部に座って馬乗りになっていた。
どこからかキュルルルルと音がした気がして、一瞬焦って周囲を警戒するが、興奮が勝ってすぐに気にしなくなる。
本能的なものなのか、マネキンの大きな胸を見ると、そこにペニスを押し付けたくなる。
ペニスを豊かな乳房で両脇から包み込んで挟むと、暖かくて心地よく、一瞬意識がふわっとするのを感じた。
頭がハッキリすると、無意識に「こうやんだよ!こうするんだ!」と繰り返しながら、一心不乱に腰を振っていた。
興奮からか、自分の口で言っているのに、人の言葉を聞いているような不思議な感覚だった。
ペニスが熱くなるのを感じ、そのまま乳房の谷間に射精すると、ベッタリと精液が乳房に垂れていた。
気持ちが落ち着き、腰を下ろすとまたキュルルルルと水っぽい音が聞こえる。
それで興奮状態から我に返り、なんとなく体を観察してみると、肩に引っかき傷のカサブタの様なものがあった。
昨日俺が爪を立てたところだった。
マネキンなのに?なんで?と混乱して、近くにあったガラス片の様なものでマネキンの肌を引っ掻いてみた。
まるで生きた人間の様に、引っ掻いた後に赤く線が残り、深い所は血が滲んでいるように見えた。
今まで気にしていなかったが、いつでも人肌に温かい体温も、人の肌としか言いようのない質感も、あまりに不自然。
そんな疑問と、目の前の生きた人間の様な反応が急に怖くなって、背筋が冷えるような感覚があった。
確かめる意味でもう一度ガラス片を肌に当て、引っ掻こうとすると、まるで拒否するかのようにマネキンの体がビクンっと跳ねた。
驚いた俺も飛び跳ねるように離れた。脱ぎ散らかした洋服を回収する為に近づくと、さっきはアレほどにベッタリ付いていた精液が綺麗になくなっていた。
混乱した俺には洋服を着る余裕もなく、ワーワーワーと叫びながら、一心不乱に倉庫の外まで走っていった。
倉庫から離れ服を着て敷地から出る。自転車置き場に行くと、友人が俺の自転車が止まっていることに気づいて待っていたようだった。
俺が性的なことをしていた後ろ暗さなどもあって言葉を濁していると、友人から口を開いた。
第一声が「よくあれのとこ行けるな」だった。
友人は最初の日のことを覚えてない訳ではなかたようだった。
惚けていたことも不思議だったが、友人の発言の意味がわからず聞き返すと、友人が最初の日の帰り際の事を教えてくれた。
友人も最初は興奮していてマネキンの体に夢中だったが、ふと更に奥にある山に目をやると頭だけのマネキンが口をあんぐり空けていた。
この胴体の頭部かな?と思ったらしいが、首から上だけのソレの目がギョロギョロと動いたのを見て、心臓が飛び上がる思いだったらしい。
それで、目を合わせたらヤバイ、気にしたらマズイ、と思ってそそくさと帰ることにしたと。
友人が俺を怖がらせる為の冗談かと思ったが、「あの時キュゥゥゥ音してただろ?人形の口から聞こえた気がするんよ」と言われ、ゾクリとして動けなくなった。
空気が重くなりそのまま解散したが、去り際に友人は、「もう絶対見たくない。俺は絶対行かない。お前よく行った」と言っていた。
俺も頭部を確認する勇気はなく、なんとも言えない気持ちで家路に着いた。
その翌日も夜間に異様な興奮に襲われて、どうしてもマネキンの所へ行きたくなったが、頭がいたらどうしようと考えると足が竦んで動けなかった。
興奮でオカシくなりそうだったが、ペニスを擦る一般的なオナニーを発見し、性欲を処理することで欲望を抑えることが出来た。
それから3日は夜中に異様な性的興奮でマネキンを求めたが、オナニーで解消していくことがきた。
数日もすると不思議とマネキンのことは頭になくなり、モールが完全に取り壊されて更地になるまで思い出すことはなかった。
結局俺も友人もなんだったのかはわからなかった不思議な体験だった。
最近地元に帰って近くを通って思い出した、15年前の出来事。
お目汚し失礼しました。