頭の整理がてら投下します
私は高校2年~大学1年の時、霊に憑かれた?ことがある。
頭の整理がてら投下します
私は高校2年~大学1年の時、霊に憑かれた?ことがある。
私自身は超常現象を全く信じていないけど、ホラーが好きでよく心霊スポットとかに遊びに行ってた零感。
そのよく行っていた心霊スポットが県で指折りの危険度だって聞くところだったから、「いや私未だに何も被害ないけど」って余計に霊は居ないって思ってた。
高校2年の冬だったかな、バス停でバスを待ってたら10m離れたところに女の人が立ってて、何故かいきなり「あの人おかしい」って思い浮かんだ。
それで、その人を横目で観察してみたら、冬だっていうのに半袖ロングスカートっていう異常な服装だった。
しかも、その人はずっとこっち見ながらにこにこしてた。
そこで何を考えたのか、当時の私は霊感がある友人Aに連絡を取った。
友人Aは、「とりあえず絶対に目を合わせるな」と言ってくれたけど、残念ながらもうすでに私とその人の目はばっちり合ってしまった後だった。
ともかく、私は初めての経験にびくつきながらもあの女の人がもし本当に幽霊なのだとしたらすごくね?幽霊見れたとかすごくね?って謎のテンションだった。
その日は結局、女の人がそれ以上近づいてくる事なく、バスに乗って家に帰った。
→
私の通う高校は家から、バス→電車→徒歩で片道1時間30分ぐらいで、その女の人に出会ったバス停は駅の目の前。
もちろん毎日そこを通るわけだけど、次の日の朝、バスから降りたら、これまた少し離れたところにまたあの女の人が立っていた。
どころか、その日から彼女はやたらと私の視界に入り込むようになった。
体育の時間の校庭の隅、休み時間の廊下、駅のホーム、もちろんあのバス停にも毎日いる。
しかし、私は何故か恐怖を感じることなく、むしろ楽しかった。
さっきかいた通り、私はホラーが大好きで、幽霊は信じていないけれど、居るなら見てみたいとずっと思っていた。
霊感があるという友人がすごくうらやましかった。
友人Aには「あなた憑かれてるのよ」ってキレられたけど、実害はこれといってなかったし楽しいからいいかなってすごく楽観視してた。
→
彼女との生活の中でわかったことが、念じれば通じるということ、話そうと思えば話せること、どうやら本当に私についているということの三つ。
でも実害ないしなーっていう認識は変わらなかったし、別にいいかなって放置して状況を楽しんでいた。
ある日(確か二か月位後経ってから)、霊感のある友人Bに、そういえばとこのことについて話すと、「なんでもっと早く言わなかった」とガチギレされた。
その友人Bとは高校が別だったから中々会う機会も話す機会もなくて、ラインでもそんなオカルト話が上がることが無かった。
友人Bはどうやらその手の分家筋らしくて、私が心霊スポットに行くたびに「もうやめときなよ」って言ってくれてた。
因みに本人にその力は無いけれど、辿っていけば俗に言う本職に行きつくらしい。
→
ということで、私は友人Bの勧めでBの親戚のおばあさんに会いに行くことになった。
初対面で言われたのは「あら、すごいわね」だった。
私はBに付き添われておばあさんの家の一室に通されて、それからお茶とお煎餅を食べながら憑いているものについて聞いた。その間、彼女はずっと視界の端の方に居た。
分かったのが、
・憑いているのは地縛霊の様なもの。
・それが、人に憑いて移動しているということ。
・強さレベルを分かりやすくいったら貞子だということ。
・無理に祓えば私に厄が降りかかるということ。
・むしろ今の彼女は私にマイナス効果をもたらしていないこと。
だった。
最後に至っては、私のマイナスな気(?)を喰らってくれていたのだそうです。
最終的には、「心配だけど、本人が気にしていないし」ってことで何かのお祓いを受けることも無くその日は終わりました。
もちろん、十分に気をつけるようにときつく注意を受けた上でですが。
→
で、それからこれといった事件が起きることも無く、だけど彼女が視界に入り込まない日が来ることも無く、一年が過ぎた。
私は大学生になって、地元を出て一人暮らしをすることになった。
一瞬、彼女はどうするのかなって言う考えがよぎったけど、やっぱり今まで通りついてくるんだろうな、って思ってた。
事実、はじめはそうだった。
だけど、一人暮らしを始めてからいろいろわたわたしてて勉強と私生活に追われてる中で、ふと気づいたら視界から彼女が消えていた。
私が彼女の(勝手につけた)愛称で呼んでみても、一向に現れてくれる気配がしなかった。
それからしばらく経ったけど、友人AにもBにもまだ彼女が消えてしまったことは話していない。
話せば何か分かるかもしれないけど、どうにも微妙な気分になって言えずにいる。
彼女がどこに行ったのかは分からないけど、むしろ消えたのが良いことだったらいいなって思ってる。