奇妙な話

【三重県怖い話】睡魔と共に現れた真っ黒な集団

2016-04-25_152253

幾つか不思議な体験をしたことがあるけど、 一つ。


俺ドライブが好きで、昼は混んでるのが嫌だから夜よく走るのね。
5年前くらい前の連休に名古屋の友達と遊んだ後、一人でドライブに出かけた。

三重の実家へ帰るつもりで、滋賀方面へ山を越えて遠回りしようと思って車を走らせた。
深夜2時頃、地元の人なら良く知ってるかもしれないけど、 北勢地域の大きな神社がある町あたりで眠くなったので、静かに寝れそうな場所を探してた。

神社を越えて暫らく走ると、田んぼ道に出て河原らしいところに出たんで、 そこで寝ることにした。

 

車のライトを消すと真っ暗で月明かりも無い。
目を閉じると微かに河の流れる音と蛙の鳴き声が聞こえる。
俺はそのままウトウトしだした。

 

どれくらいか経って、地に靴が刷れる音が複数聞こえてきた。
「地元の人が夜回りでもしてんのか...」最初はそう思ってウトウトしたままだったんだけど、

 

どう考えてもこの時間に田んぼばっかの河原に来るのはおかしい。
懐中電灯の灯りも見えない。どう考えても何か嫌な感じがしてきた。

 

551: 本当にあった怖い名無し 2009/06/08(月) 22:19:45 ID:hFOQ5ims0

靴の音が近づいて来る...。
10人?それ以上?話し声は聞こえない。

 

そして案の定俺の車の横で音が止まった。
次の瞬間窓をバンバン叩かれる。もう凄い勢いで。何人が叩いてるのかわからないぐらい。
悪戯にしても度が過ぎている。

 

窓の方に目をやると真っ黒な人(昔話に出てきそうなのっぺりとした人影みたいなモノ) が窓を叩いている。手とかは見えない。黒い何かが窓を叩いてる。囲まれてる。

 

怖いけど睡魔には勝てなかった。
バンバン叩かれる中、俺はウトウトしだした。

 

そしたら今度は揺する揺する。車を叩く+揺するの連続攻撃。
段々人数が増えてるような気がした。
怖い。怖いけど睡魔には勝てなかった。
叩き、揺すられながら就寝。

 

で、結局その日の昼頃目が覚めたんだが、河原で寝たはずが、
何故か「峠」。田んぼもないし河原もない。

 

ナビで場所を確認すると、寝たと思われる場所から数十キロ離れた峠道にいた。
車に傷も叩いたような跡もない。

 

 

最初から峠で寝たのか、河原から寝ながらにして自走したのか、狐に化かされたのか。
悪戯を無視して寝てしまった俺への腹いせに、車ごと移動させた気がしている。
それとも本当に邪魔だったから移動させたのか、不思議な経験だった。

 

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