文才無いが、すまん。
だけど、ほんとの話。
あれは、25年前、小学5年の夏だった。
親戚の家族と旅行した話。
旅行先は、愛知県の鳳来寺山にあるキャンプ場。
キャンプ場にある薄汚いコテージに泊まったんだが、
夏休みなのに、客が俺達だけで、薄気味悪い印象があった。
そのコテージは平屋で2DK、
山際に立っていたせいで室内も薄暗く、
日中でも電気を点けないといけいぐらい。
トイレに続く廊下も、ギシギシと音がなる感じでした。
親戚のコテージで鍋をして、
疲れていたので、食後、
自分達のコテージに早めに戻り、
布団を敷いて、家族四人すぐに爆睡。
俺も、遊びすぎてあっという間に、
眠りについた。
続き
が、
真夜中、俺は目が覚めた。
初めての金縛りで目が覚めた。
目玉しか動かず、恐怖に怯えた。
ふと窓の方に目をやると、
カーテンに外灯の木の影と女性の影。
明らかに女性の影、
コテージは、山際で傾斜のある場所に立っていたので、
女性の影の位置がおかしいのは、すぐにわかった。
俺は、ガクブルで『すんません、すんません』と頭の中で連呼。
恐る恐る窓に目をやると、女性の影は無く、木の影だけだったんで、
良かったぁーって思った瞬間、
今度は、天井からギシギシと人が歩く音が。
ああいう時、神経が研ぎ澄ますって感じで、天井のグルグル
回ってる位置がわかった。
続き
時間は、わからないが、
ずっと『すんません、すんません』の連呼をしていたんだが、
俺の真上で足音が止んだ。
その、瞬間から覚えてなくて、
翌朝、目覚めた時、布団は汗でびっしょり。
ただ、家族は俺がうなされてたと、言ってて、
帰りの車内、
この女性の霊の足音の話をしたが、案の定、信じてもらえず。
で、帰宅、
おやじが前日の新聞を読んでたら、
『おい!見てみ!!』って、俺を呼び、
新聞を見せてきた。
小さい記事だったが、
あの日に鳳来寺山で女性の白骨化した死体を発見したって
記事だったんだ。
ほんとの話です。