奇妙な話

【奇妙な話】真っ黒になった塩

母方の祖母に聞いた話です。

2016-02-23_133551

 

母の実家は結構な山奥にあり、近所の民家も少なく滅多に人が訪ねてくることもない静かな所です。
私もたまに泊まりに行くのですが、つい最近になって気づいたことがあります。

 

部屋の隅に塩が小さく山状に積んであったんです。
「これはなに?魔除け?」と祖母に尋ねるとその塩に関する話を聞かされました。

祖母の家の地域ではお盆になるとお寺の住職さんが家にお経をあげに来るのですが、2人目に来るお坊さんは絶対に家に招き入れてはならないという言い伝えがあるそうです。

 

変な話ですが祖母の家の近くのお寺は1件しかなくお坊さんも1人しかいません。なので別のお坊さんが他の地区から来ることはないそうです。

 

その時もいつものお坊さんがやってきてお経をあげていました。お経も終わりしばしの雑談、しばらくして外で遊んでいた親戚の子供が家の中に駆け込んできました。

 

「お坊さん来たよ!」

 

家の中にいた祖母達数名は言い伝えのことは知っていましたが子供の冗談だと思って本気にしませんでした。するとお坊さんが一緒に見に行ってあげると子供と外に出ていきました。正確には出ていこうと玄関から顔を出した時です。

 

「家に入れ!」

 

お坊さんが子供を家に引っ張りこんで叫びました。
祖母達は何が起きたのかわからず呆然、とっさに外の様子を見に行こうと立ち上がると、お坊さんは恐ろしい形相で祖母達を制し「絶対外を見るな!」と怒鳴りつけ先程とは違うお経を唱え始めました。
祖母達は何もわからず只黙ってお坊さんのお経を聞いていました。すると後ろの玄関から

 

 

「こんにちは」

誰かの声、祖母はとっさに振り返ろうとしましたがお坊さんは「見るな!」と一喝。玄関は網戸の為、入ろうと思えば簡単に入れるのですが声はただあいさつを繰り返すだけ。

 

 

「こんにちは、こんにちは、こんにちはこんにちはこんにちはこんにちはこんにちはこんにち・・・・」

 

 

祖母達もやっと状況を理解し、恐怖のあまり只お経を聞いているしかなかったそうです。
しばらくすると後ろからのあいさつは消え、お坊さんはやっとお経を止めました。そして今一度言い伝えを祖母達に聞かせたあと部屋の隅に積まれた塩を見るように言いました。

 

積まれた塩は真っ黒になっていたそうです。

 

 

「この塩はね、家に善からぬものが近づくと黒くなるんだって、迷信だけどね」

 

そんなにリアルな話を聞かされて迷信と言われてもね・・・・

(http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q10147049235より引用)

 

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