これは私が中学生の時に実際に体験した話です。
私には仲のいいN子ちゃんという友達がいました。
N子ちゃんとは毎日のように電話をしていたのですが、
お互い携帯電話を持っていなかったので家の固定電話で
電話をしていました。
電話する時間は夕食前の１６時から１８時までの間で、
私から電話をかける日もあれば、N子ちゃんが
電話をかけてくる日もありました。
その日はN子ちゃんからかけてくれるとのことだったので、
私は電話がかかってくるのを待っていました。
N子ちゃんからの電話を待っている間、
兄からこんな話を聞かされました。
兄の友達が駅のホームから飛び込み自殺をしたそうです。
そんな話を詳しく聞かされたせいで私は暗い気分に
なってしまいました。
その後、しばらくしてN子ちゃんから電話がかかってきました。
いつもどおりの会話。好きなアニメの話、学校の話をして
盛り上がってきたという時に、隣で兄が
「さっき俺が話した話してあげなよ」と言ってきました。
不謹慎だから話したくはなかったのですが、電話越しで
聞こえた兄と私の会話にN子ちゃんが興味を持ってしまい、
渋々話すことにしました。
「お兄ちゃんの友達がね、飛び込み自殺してさ・・・」と
話し始めた瞬間電話が切れました。
間違えて切っちゃったのかな？と思っていたらすぐに
電話がかかってきました。
非通知設定でした。
私の家の電話は非通知は受け取らない設定なのになんで？
それに、さっきかけてきたときは番号表示されてたのになあ・・・
誰だろう。と思いつつ電話をとったら、やっぱりN子ちゃんでした。
「ごめんごめん、切れちゃった」と一言。
仕方ないかと思いつつ、さっきの話の続きをしようと
「大丈夫だよ～それよりさっきの話の続きなんだけど・・・」
プーッ・・・プーッ・・・
また電話が切れた。
またかよ・・・と思いながらN子ちゃんからまた電話が
かかってくるのを待っていました。
１５分くらい経ってようやく電話がかかってきました。
私「なんで２回も電話切るの？それにかけてくるの遅い！」
N子「え？二回？私一回しか切ってないよ？」
私「え？最初の電話と二回目の電話、切ったじゃん！」
N子「お父さんとお母さんが電話するから切ってって言われて
急に切っちゃったの。すぐかけ直したかったんだけど
お母さん話長くてさ・・・ごめんね。」
後ろの方でN子ちゃんのお母さんがごめんなさいね～と
言ってる声が聞こえた。
それじゃあ私はさっきまで誰と話していたんだろう。
一気に鳥肌が立ちました。
N子ちゃんが嘘をついてるとは思えないし、嘘をつく理由も
ないし、お母さんとグルになってるとも思えませんでした。
大げさかもしれないけど、呪われてしまったんじゃないかと、
本気で死を覚悟した瞬間でした。
それくらい怖かったです。
そのことがあってから一週間ほど、N子ちゃんから
電話がかかってくると同時刻に非通知着信が一件、
入っていました。
なぜ非通知着信を受け取れたのか、履歴に非通知着信が
入っていたのか、今でも分かりません。
きっと人の不幸を面白半分で話そうとした私への罰だったのでしょう。
以上です。長文駄文失礼しました。