905: 本当にあった怖い名無し 2016/01/11(月) 04:00:49.67 ID:ovUmLo330.net
子供の頃、塾が嫌いでサボって公園の滑り台の上で
時間を潰していた時の話。
その滑り台というのが、公園が上段下段と二つに分かれていて、
上下を繋ぐ傾斜部分が石造りの滑り台になっていた。
幅は7、8mくらい、高さは2.5mほどのわりかし大きなもの。
その滑り台の上の真ん中に座り、下の広場の先にある家を
眺めていたら、正面の家から、電球より少し大きい丸い光が、
2階の高さで右に移動しているのが見えた。
なんだろう?
じっと目を凝らすが、よくわからない。
動きは蛍のような感じで、ゆっくりふわふわと右へ右へと飛んでゆく。
その光は隣の家の半ばくらいに来ると見えなくなってしまった。
何だろうとは思いながらも、さほど気にすることもなく
塾の終わる時間まで滑り台の上で時間を潰した。
7時半ごろ、そろそろ家に帰ろうかと滑り台を滑り降りて、
先ほど光が見えた家の方向へ歩いてゆくと、
ちょうど滑り台の上からだと植え込みが邪魔して見えなかった
一階部分が見えた。
玄関には黒い幕がかけてあり、提灯が灯っている。
お通夜をしていた。
その時、初めて恐怖を感じて、そそくさと家へ逃げ帰った。
最初にお通夜をしているとがわかったら、
その公園で時間を潰すことなんてしなかったわ。