俺ともう一人の友人Aがお呼ばれされた
単に放課後近くにいたから呼ばれただけだけどね
それで、Bって隣のクラスの男子の髪の毛を持ってきてくれって
依頼された
何だろう女子が集まって不穏な話してるときって独特な
空気あるじゃん?アレをぷんぷん感じる
恋愛の何かではないな(所謂復讐的なもの?)ってピンときて
俺はその場は了承しながらも「とにかくまずい事になりそうだから
渡せないな」と思った
だけどAは空気が読めない奴で妙にテンション上がってて
次の日の昼には髪の毛を一本フイルムケースに入れて
持ってきた。馬鹿だよな
そして放課後に呪い会(旧名占い会)が始まった
Aは参加したけど俺は召喚されずその時の状況は
知らないんだけど
小さな藁人形に小さな五寸釘(?)、呪符なんかがセットに
なったネット通販で売られてそうなのを使った
なかなか本格的なものだったらしい
数日後、変調をきたしたのはBではなく呪い会の女子の一人だった
何日か体調不良で休んで久々に学校に来たら別人のように
やつれてた
その後、呪い会のメンバーが次々と変調をきたして
授業中に突然意味のない文字をノートに書きなぐり始める子、
昼休み中に誰もいない場所を指して誰かいると騒ぎ出す子
なんかが出てきた
彼女らがいつも占いなんかをしてたグループだってのは
教師の間にも知られていたことだから教師に呼び出されて
事情を聞かれたみたいで
その後、教室をお祓いしたり、呪い会の女子たちが神社で
お祓いを受けたりと少し大事になった
結局メンバーの内2人は学校に来なくなったね
Bは呪い会の女子から謝罪を受けたりしたんだけど
別に変調など来してなくて普通に生活してるように見えたから
呪いにも負けない凄いやつだなあと思ってたんだけど
随分後になってAから
あの時は大事になって話せなかったけどって教えてもらった
持ってきた髪は依頼されたその場で机に落ちてた髪をこっそり
拾って怪しくない程度に短く切っただけでBの髪ではなかったと