んじゃ微妙な空気ですが書きます。
友達の話だけど怖かったので。
その子は大学の近くで一人暮しをしていました。
ワンルーム・ロフト付きの部屋で、まぁまぁ綺麗でした。
ある日いつも通りにロフトに昇って布団に入ったらしいのですが
なんだかあまり寝付けない。
そして微かに何かを引きずる音が聞こえてきていたそうです。
その子は結構ホラー好きでしたが、自分が怖い目に合うということは
頭にないようでした。
確かに私たちは霊感なんて全く無いし、彼女はサバサバした男勝りな性格。
怖い経験をしても気付かないだろうっていうくらい
今でも鈍感・バカ騒ぎです。(みんなでいると男が寄り付かない…)
なのでその問題の夜も、怖い想像には結び付かなかったみたいです。
引きずる音も自分には関係ないしうるさいなぁくらいで、少しすると
その音に慣れて寝てしまったそうです。
そして夢を見ました。
夢の中でも彼女はロフトにいます。
玄関のチャイムが鳴り、田舎の母親が来たようでした。
彼女の部屋のロフトからは窓が見え、窓と対象の方向(ロフトの下)に
短い廊下がありその先に玄関があるので
ロフトの上から覗き込むように玄関を見てみると
続きます。
続きです。
ロフトの上から覗き込むように玄関を見てみると
母親が立っていて
「お姉ちゃんが荷物持って来てくれたよー」と言いました。
大きい重そうなダンボールを一生懸命お姉ちゃんが押しています。
短い廊下をズズズズっと引きずるように。
そこで彼女はハッと気付きました。
(私にお姉ちゃんなんていないじゃん!)
その女の人は長い髪を垂らして顔を上げずにただダンボールを
ズズズズズと押して近づいて来ます。
母親は最初に喋ったきり玄関先に突っ立って見ているそうです。
彼女はダンボールを押す女の人が誰なのか、顔をあげて髪の間から
顔を見てしまったら、と考えて怖くなってしまったそうです。
続き
夢から覚めて、次の日の朝。
起きてしばらくすると夢と同じように彼女の部屋のチャイムがなったのに
あっけらかんとした性格の彼女は怖がるどころか夢の恐怖も夢の中身も
ほとんど忘れていて玄関を開けたそうです。
それは実家からの荷物でした。
大きなダンボールを配達の人から受け取ると部屋まで運ぼうとしたら意外に重い。
頑張って後ろから押したそうです。
休日だったので普段はお洒落な彼女も髪を結ばずに一生懸命押しているときに
またハッと気付きました。
長い髪を振り乱してズルズルとダンボールを押している…夢の中の女と同じだ!
しかもそのダンボールを引きずる音は夢の中と同じ音。
そしてそれは昨夜聞いた、何かを引きずる音と同じだったそうです。
気の強い彼女もさすがにそれはちょっと怖かったみたいですよ。
長くてすみませんでした!