奇妙な話

【奇妙な話】自殺をしようとマンションの屋上から下を見たら・・・

66: 本当にあった怖い名無し 2006/11/02(木) 17:35:03 ID:duxot+t4O
流れ豚切りします。急に思い出したので投下。
今から8年前、命に関わる職場いじめに遭い、
同時に自分の人格全てを否定された私は、自殺を決行しました。
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遺書と遺言(保険証書の置き場や貯金の渡り手等)を財布に入れ、
セキュリティの甘い古いマンション(賠償金が安いかと思った)の
最上階の通路にいました。
酒と睡眠導入剤のおかげでラリって変なテンションで「さぁ飛ぶぞ!」と
身体を乗り出した時、ふと下を見たら…
いました。先客。
でもおかしいのです。今の私と同じ髪形。同じ服。
今私が着ている服は、非売品なのです。同じ服を着ている人など
いるはずがありません。
「あの世」という新天地を求めて飛ぼうとする、高揚した気持ちが一気に冷めました。

 

68: 本当にあった怖い名無し 2006/11/02(木) 17:44:48 ID:duxot+t4O
続き。
「先客?誰?ってか何かおかしい!」
と思いながら、下をよく見ました。
死体は有り得ない方向に足を曲げ、背中から背骨を飛び出し、頭からは脳が出て…
とにかく「醜い」状態でした。血生臭い匂いと、何か焦げた様な匂いもしました。
下の匂いが届く筈もないのに。
「アレは数分後の私だ!」と気付き、「あんな姿になるならやめよ…」と自宅に帰りました。
帰ったら母が「お帰り。間に合ったね。」と言いながら頭をなでてくれました。

 

73: 本当にあった怖い名無し 2006/11/02(木) 18:09:33 ID:duxot+t4O

最後。
母は何か知っている様子でした何も語りませんでした。
その後、職場イジメは急激に軽度化すると同時に私の仕事が認められ、
味方や友達も出来、円満退職しました。

今でも、私が飛び降りるより先に死体になっていた「私」の正体はわかりません。
ですが、「早まって自殺した私」の姿を見たおかげで今も私は生きていられます。

オチなくてごめん。

 

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