うちのばあちゃんが広島出身で、戦争を体験してて原爆で兄弟や親を亡くしてるんだが、そのなくした後くらいから霊感めいたものが付いたらしい。
元々家がお寺だったらしく色々な不思議体験をしたが、はっきりと「これは霊だ!!」みたいなのはわからなかったが、霊感付いてからは凄かったらしい。
よく、家にいてくつろいでる俺に「そこ邪魔になるからもうちょっと端に座りなさい。」って言って、わけもわからず言われた通りにすると、体の横の方にひんやりした風が通るような感覚があってめちゃくちゃ恐いって記憶が何個もある。
そんなばあちゃんと俺が家で二人っきりでいた日の話し。
うちは片親で母ちゃんしかいないから、母ちゃんが旅行に友達と行ってて、俺はばあちゃんと夕飯食ってテレビ見て…時間は9時半くらいだったと思う。
ばあちゃんは年寄りだから寝るのが早くて、もうさっさと布団に入って寝ちゃったわけ。
俺はまだ全然眠くなくて、当時大流行だったゲームボーイで遊んでたんだけど、いつもは1日1時間ってルールが母ちゃんいないからやり放題w
夜中の一時半くらいまでやってて、さすがに眠くなってばあちゃんの寝てるとこまで行こうとしたの。
そしたら母ちゃんの部屋から何か音がしたような気がして、でもそれは音なのか気のせいなのかの微妙なくらいの感じだったから母ちゃんの部屋を見てみたの。
特に変化もなくうっすらカーテンから光が滲んでぼんやり部屋を照らしてたけど特に変わったとこもなかった。
その時はっきりと部屋の中に音がして、その音ってのは枯れた枝や葉っぱを踏んだ時みたいな音だった。
俺はびっくりして音のした方向こうとしたけど、どこからしたのかわからなかった。部屋全体が鳴った感じ。
んであんまりにも恐いんでばあちゃんとこ行こうとしたらドアのとこに誰かいて(正確には、誰かいる!ってのが見えてないけど確信みたいなのが感覚である感じ)ばあちゃんかな?って思ったら
体の横を冷たい風がスッスッスッて通って行くの。
なんか不思議なもんで、びびり過ぎて声も出せないのね。
で、ドアのとこから何か声がして(何言ってるかは不明)明らかにその時は目が合った。
しっかり目はそこにあった。目だけがこっち見てた。
そん時すごい吐き気がして、吐き気のおかげでちょっと怖いって気持ちが薄くなったのか、足が動いで急いでばあちゃんとこまで行ったんだ。
ばあちゃん寝てたけど、俺一生懸命声出してばあちゃん起こしたら、ばあちゃん俺の背中越しを見てびっくりした声で「何てもん連れてきたの!!」っておどろいてた。
ばあちゃんが「←(俺の名前)は目をつぶって、私の順番はまだです、って言ってなさい。」って俺に言った。
そな後台所に行って、酒と塩と花(後から何持ってきたのか聞いた)を持ってきて、お経唱えて、最後は涙声で「この子はしてないからね、この子はしてないからね。」って何度も呟いてた。
もういいよ、って言われた時は吐き気も治まったてたし部屋の中の違和感もなかった。
ばあちゃんに話しを聞くと、おそらく近くでこっくりさんみたいな降霊術をしたか何かで、普段いないような霊が来たんじゃないか、との事。その通り道にたまたま俺がいて、やはり霊からすると子供って言うのはとても無防備なんで寄ってきたのかも、との見解。
あまり人が聞いたら怖くないかもしれんが、俺の人生の中ではぶっちぎりw
長文で失礼しました。
最後まで見てくれてありがとうございました。