基本怖がりなんだが、嫌いでもないし彼女もいるし見終わった後「あははは」というノリの想定であった。
レンタルビデオ屋で「ほんとうにあった呪いのビデオ」のDVDを彼女の勧めもあり何気なく借りてみた。
(何巻か忘れたが・・・)
基本怖がりなんだが、嫌いでもないし彼女もいるし見終わった後「あははは」というノリの想定であった。
そのDVDは霊の写っている映像の盛り合わせで、まぁフェイクなんだろうけど気味悪く怖いなぁ~なんてそんなホラー鑑賞モードに入りながらそれぞれのエピソードをそれなりにドキドキしながら彼女と見ていた。
最後のエピソード、それは「見た人が呪われる」という自分にとっては苦手なフレーズから始まった。
彼女も「見ても平気かな?やばいかも?」とか言ってきて場の空気を盛り上げまくるのでけっこうピークになってきた。
最終エピソードの話は進んでいった。 そして次第に山場のシーンに入る。
「準備はよろしいでしょうか? この後、例の映像を流します。」みたいなナレーション。
次に画面は真っ暗になり文字テロップが現れた。
「次の映像は呪われている危険があり、あなたの身に危険が生じても当方では責任を負うことはできません。」
そのような文章が出てきた。
まさに不幸の手紙そのものだ。
「いやだ」反射的にそう感じたが、彼女の手前ここで引き下がるわけにも行かない。
横を見ると彼女は無表情で画面を見つめている。
この後にはじまるその画像を期待と不安で待った。
どのくらいその文字をながめていたのか、1分?3分?長すぎる?
とうとう彼女も痺れを切らしたように「あれ?これ止まってる?」と一言。
たしかに、不幸の手紙のままずーと画面が切り替わらない。
傷のあるDVDによくある「フリーズ現象?」だ。
普通ならいろいろ早送りとか操作してみると復活したりするのだけど、このDVDだけは何度試しても「不幸の手紙」のテロップのところ以降には進むことができなかった。
彼女が意を決して言った「もうやめよう。本当にやばいのかも。」
実のところ自分もその一言を待っていた。
ご先祖様が「それ以上行くと危険だよ。」と伝えてきたのかも。
「そうしよう。」と言ったとたん心底ほーーーーーとできた。
未だに、そのDVDはレンタル店の棚に並んでいる。
「もう一度観なさい」と言わんばかりに。
でも、もう借りないだろう。
ってか、今は何巻か忘れたのでどれかわかんない。
(電車の霊の話だったような・・・教えてくれなくてもOK)