52: 本当にあった怖い名無し 2015/06/02(火) 10:54:30.27 ID:enMWNQhP0.net
「個室トイレ」
10年以上前、大阪なんば方面にある、電気屋さんに行った時の話。
目当てのものを探していると、お腹が張ってきた。
先に目当てのものを見てから、と思って我慢していたが、あかん、さっきの蕎麦食べすぎたか。
トイレ案内表示をたどり、小走りで駆け込む。
幸い、個室は全部空いていた。入り口から2番目のに飛び込む。
急場を凌げた。ふーっと息を吐く。と、前の個室にもお客さんが入った様子。
おお同志よ、食べすぎには注意だな、とくだらないことを考えつつ始末を付け、個室を出る。
洗面所に向かう。あれ?
前の個室のドアが開いている。
おいおい、いくらなんでも急ぎすぎだろ、と様子を伺う。中で倒れてたら大変だからね。
が、人の気配がしない。思い切って中を覗くが誰もいない。
勘違いやろか?と洗面所に向かおうとすると、奥から2番目の個室のドアがぱたんと閉まった。
あっけにとられていると、その奥のドアもゆっくりと閉まった。
手だけは洗おう、いや洗わせて。
手が震えていたのは、水の冷たさでは無いと思う。