夕方頃、両親は共働きで俺は一軒家の自分の部屋でテレビ見てた。
自分の部屋の真下が玄関なんだけど「バタンッ」って音が聞こえて
母親辺りが帰ってきたのかなって思ってた。
古い家ではないけど元々床鳴りが激しい家で、明らかに歩いてる音がするけど
いつもの事だと気にしてなかった。
そして階段、ギシッギシって上がってくる音。
2階には俺と兄の部屋があって親は滅多に上がってくる事はない。
テレビ見ながらも音の方に注視もしていた。
部屋の前で音が止まる。
普通なら声の一つもかけてくるのに一向にその後の反応がない。
気になってドアの方を見た瞬間、ドアがバアアアアンって開いて
すごく生暖かい風がすごい勢いで部屋中を渦巻いて
そこらじゅうの紙とかが宙を舞ってた。
そしてドアの前には誰もいない。
「うわああああああ!!!!!」って叫んで裸足のまま外へ出て
外から様子を伺うけど何も変な様子はない。
15分くらい経って近くにあった棒を片手に「うぉい!」とか声を上げながら部屋を探る。
でも特に変なところはなく俺の部屋にはばら撒かれた紙とかが散乱しているだけだった。
今でも何が起こったのかわからないけど未だに鮮明に覚えてるわ。