昔の話だけど、当時の職場の上司がクソみたいな奴で精神的にすごく追い詰められて
毎日死にたい死にたいって何度も思っていた。
それで、その日の朝もいつも通り会社行きたくない…死にたい…なんて思いながら出勤してたらみんな早足で掛けてく人混みの中に1人だけ立ち止まってる男性がいた。
進行方向の先の方にいるから自分から見ると後ろ姿しか見えないんだけどその人がなんかおかしい。
手や足の関節が曲がってジョジョ立ちみたいな感じでグネグネしてる。しかも更に近づいていくと普通の人間ではあり得ないくらい頭半分がボコッとへこんでる事に気付いた。
普通人混みの中にぐにゃぐにゃしながら頭が半分無い奴がいたら誰だってビックリして見るはずなのに周りは誰も見てない。
まるでその場所になにもないみたいな感じでまっすぐ会社に向ってるだけだった。
それでもう完全に頭フリーズして、えっ…人間?なんだこいつって凝視してた瞬間、背筋がゾワッとして鳥肌立ちまくった。
凝視してたらなんとその人自分の方に振り向こうとしてたんだ。なんとなくやばい!と思って顔を逸らしたけど、向こうが振り向くのと自分が顔を逸らすのがほぼ同時だったと思う。でも何故か顔が見えた。
頭半分へこんで目は飛び出して口はだらんと開いて舌が出てた。うまく説明出来ないけどまさにグチャグチャな状態。
もう怖くて訳が分からなくてダッシュで会社に向かった。
それからは特に何もない。
今まで霊感0で生きてきたけど、精神的に落ちてると良くないものを見るんだなと思ったよ。