昔部活で百物語チックなことをした時に印象に残った話ね
2年先輩の話なんだけど
毎年恒例の合宿で長野のとあるキャンプ場に泊まったんだ
その先輩がさらにその先輩に聞いた話ではそのキャンプ場は夜中に出歩くと必ず幽霊を見るっていう話だったんだわ
体育会系とはいえ格闘の通用しない相手では太刀打ちできないっていうんで
先輩たちも大人しく部屋から出ずにトランプに花咲かせつつ
夜更けになると誰ともなく怪談話を始めた
その内容は知らないけどなかなか怖かったらしい
はてさて夜更けになると、その先輩はトイレに行きたくなって、その時親友だった仲間に声をかけて二人連れ添って深夜キャンプ場の唯一のトイレに向かったらしい
そこは今ではほとんど見かけないボットン便所で
前の日の怪談話もあっておかなびっくりそのトイレに滑り込んだ
真っ暗な中電気をどうにか探り当てて、やっと電球に明かりを灯すと
そこには真っ暗な中だったのに、ボットン便所にしゃがみ込む黒ずくめの人を見た
一瞬で蒼白になって飛び上がった先輩は外に転げ出た
外に待機してた友人は、その先輩の行動に大爆笑
それでと体育会系、他の奴らに弱みは見せられないと
改めて中に突撃するとそこにはやはり黒ずくめの人物がしゃがみ込んでる
これは現実の人間に違いないと肩をつかもうとすると
その人物は影を掴むように消えてしまった
またもや転げ出た先輩はそのまま友人を残してロッジに帰って布団を被って寝たらしいが
残された友人は翌日、
トイレの前で気絶した状態で見つかったらしい
なんでも気づいたら暗闇の中にいて、怖くなって逃げ出そうとしたら足を掴まれたまま転んで動けなくて
ずっと暗闇の中を藻掻いていたら朝教師に叩き起こされたとか
夢といえば夢かも知れないが
その友人と共通した夢をみたような気がするって
先輩は言ってたね
とりとめのない話ですまんね(笑)