561: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2013/10/16(水) 10:28:40.50
あんま怖くないけど、投下。
どっかに吐き出したかったんだ
私がまだ6歳ぐらいのとき、母方の祖父が脳をやられて入院してたんだ。
もう結構な年だし、治る見込みはないってんで、みんな覚悟はしてたようだ。
たまの休みには、普段バリバリ働いていた両親とも、祖父の入院してる田舎に行ってたんだろうな…ほとんど家にいなかった。
この頃の母が夜中ずっと泣いていたのを、幼かった私もはっきり覚えてる。
私には2つ下の弟がいるんだが、ある時、この弟が家の電気の真下に突っ立って一人で何やら喋ってるんだ。
そのときは忙しかった両親ともいて、不思議と家族全員が揃ってた。何してんだ、と思って聞くと、
「おじいちゃんが空飛んでる!」
電気を指差してこういうんだ。
私もそのときのことはよく覚えてて、目を凝らしたがどこにも見えない。
そのうち弟の言うことが変わってきた。
562: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2013/10/16(水) 10:29:44.08
「おじいちゃんが燃えてる!」
意味がわからない。
なんだかそんなことを言う弟が怖く思えて、私はただぼんやりと弟の言うことを聞いていた気がする。
そして最後に、弟はこう言った。
「おじいちゃん、ばいばーい!」
それから間も無く、田舎で入院してた祖父が亡くなったのだと知った。
たまたま家族全員いるときに、祖父が弟の前に姿を現したのは、何か伝えたかったからなのだろうか。
弟はこのことを一切覚えていないらしい。