2年前に釣りにいったときのこと。
車2台で道中を走ってたら後ろからハイビームで煽られた。
なんだこいつと思いつつも俺は道を譲った。ちなみに僕の車はスカイライン。
煽っていたのはエスティマだった。
エスティマは今度は友人の車を煽った。ちなみに友人の車はプレマシー。
友人は本気モードに入った。
プレマシーとエスティマのミニバン公道バトル!僕の車は距離をとって観戦モード。
緩やかなカーブと直線が続きエスティマ有利!しかしそれも峠に入るまでだった。
コーナー一つ抜けるたびにプレマシーとの差が開く。
その差を縮めようと必死のエスティマがオーバースピードでコーナーにつっこみそして”ガリガリ!”ガードレールにすった。
それがキッカケとなりエスティマは狂ったように加速しコーナーをガードレールに擦りながら全開走行。
もはやエスティマならぬエスティ魔となり魔モノの如く走る。
しかしプレマシーには全く追いつけず視界からはとうに消えている。
僕の方もこれ以上友人と距離を開けるのはイヤなので直線に入ったところでエスティ魔を追い抜いた。
エスティ魔はこれにも激怒したのか必死で追走しようとするが所詮無理な話。
やがて ドーン! とうとうエスティ魔は壁に突き刺さった。
僕たちは構わず釣り場に向かった。
帰り、あのエスティ魔どうなったかなと気にしながら走っていて事故現場に付くとエスティ魔は無かった。
僕は何か違和感を覚え事故現場に車を止めて周囲を見回した。
事故の形跡が全く無い?
壁と反対側のガードレールわきには随分前に供えられた花束が。
あのエスティ魔は幽霊?いやまさか・・
今では警察の迅速な事故処理の仕業と思い込むことにしている。