鹿児島に住んでる友達の家に遊びにいった。
街中にあるんだけど妙に照葉樹の類がでかでかと茂ってて歴史を感じる佇まい。
建物も見た目は古いけど汚らしくは無い
ただ回りが繁華街(若干ピンク系)なせいか落ち着かない感じの印象だった。
友達はもともと賑やかなことが好きな方だから気にはならないみたいだけど
そんな立地のせいかアパートの住人はガラの悪いボーイみたいのや貧乏ホストっぽい人
が多く治安が心配・・・
極めつけに友達の部屋の二階にはごついオカマが住んでて
時たま壁越しに気持ち悪い声が・・・
でもまあ、そんなところなので退屈はせず初日は朝まで外で遊んでた
で朝方帰ってきて小腹がへっていたので自分が前日お土産に買ってきた
ケーキを食べようと思ったら何故か箱の中身が無い
友達も食べてないらしい
不思議に思いつつも仕方ないので友達の買い置き食料を漁るのだが
これも無い
カップメンが箱入りであったらしいのだが箱だけ・・・
その後いぶかしんで友達といろいろ話してたけどアルコールもはいっていたので
どちらともなく寝てしまった。
友達はまだ寝てるみたいだし身体もだるいのでぼーっとして暗闇に眼をならして
いたら妙なことに気づいた
友達の部屋は磨りガラスつきのドアで台所と区切られている
その磨りガラスごしになにかが動いてた
というか ひとの顔 だった
もう一瞬で眼が覚めて友達を起こしにかかろうとしたのだけれど
恐怖からかなかなか動くタイミングがつかめなくて冷や汗流すばっかり
それでもなんとか身体を動かして友達の肩を掴んだとき
布ずれみたいな小さな、本当に些細な音をたてた
自分が寝ている場所はちょうどドアの正面から少しはなれた場所
磨りガラスの向こうで影の視線がこっちに向くのがわかるような気がして
はじけたように友達を起こして明かりをつけた
そのとたん
ドタドタドタドタッ!!ガチャッ!・・バタン!!
と廊下をはしって部屋を出て行く音がきこえた
怖くて二人でそのまま朝をむかえるまで一緒の布団で団子になってた
んで朝
二人で微妙な気持ちでいたところにアパートの大家さんがきて友達と玄関で世間話
ひとりで部屋にいると会話が聞こえてきて
上の階にオカマさんが住んでるの知ってる?・・・
あの人あなたが越して来る前はこの部屋に住んでたのよ