勿論風呂や洗面所、トイレは2階に別の部屋として存在している。
それと屋根裏部屋。(物置になってる)
そんな家での不思議?不気味?な話。
10年前に長屋から一軒家に引っ越してきて喜んでた俺はあるとき夢を見たんだ。
場面は今自分が寝ている部屋(3階)、今なら「もしかして明晰夢!?」と思ってワクワクしただろうけど、当時はそんなこともなくて「やばい!朝になったから学校あるじゃん!!」って焦った。
でもおかしい点が幾つかあったんだ。
1つはいつも隣に寝てるはずの弟の姿がない。
2つ目はいつも目覚まし時計の音で起きているのに、その時はもうすでに起きている状態だった。
そして最後に上の屋根裏部屋への入り口が開いていた。
俺が屋根裏部屋が開いてることに気がついたらそこから何か降りてくる気配がしたんだ。
ボーダーの服を着た上半身だけ、顔は大きな縦の楕円形で不気味なくらいデカイ目と口裂け女のような口にワリオ見たいな歯があった。
元々ビビリだった俺は咄嗟に逃げ出そうとするんだけど部屋から出ると即階段。
気がついたら俺はジャンプしてた。
勿論、現実だったら階段を十数段も飛び降りたら大怪我じゃ済まないはずなんだけど、俺は無事で、その時「あ、これ夢か」って自分で気がついたんだ。
こういう時「夢か」って気がついてしまえば目が覚めるのがオチなんだろうけど、そんなことはなくて、階段の上からさっきのヤツが追いかけてきたんだ。
勿論腕だけで・・・。
俺はその時「とにかく逃げよう、1階なら父も母もいる!」って考えてまた階段をジャンプした。
勿論ヤツは追いかけてきた。
1階に行くと父が会社に行く支度を終えてテレビを見ていて、母が父のお弁当を詰めてるところだった。
普段から6時半に起きていたからこれは普段の光景で「助かった」と思ったんだ。
けどね、助かったなら夢から醒めるはずだし、現実だったら階段飛び降りる時点で両親は気づくだろ?
全然助かってなかったんだ・・・。
気がついたら自分の後ろにヤツはいたんだ。
パニックになった俺は部屋に駆け込んで当時買ってもらった映画版ドラえもんのコミック化された「大長編」っていう広辞苑みたいな分厚さの本でヤツの腕を挟んだんだ。
両親は息子が暴れてるのに何も気にしてないかのように普通に過ごしてて、部屋の隅で俺が漫画でヤツの腕を挟んで藻掻いている。
そんな状況を暫く続けて、挟んでるヤツの腕を見たら透明なんだよ。
挟んでるのはずのページが読めてるからね。
すると突然ヤツの姿が見えなくなって俺は布団に戻っていた。
弟もいるし、屋根裏部屋も閉まってる。
ただ目覚まし時計だけはその確認が済むと待ってたかのように鳴り出した。
自分でもさっきの夢がよく分からないまま着替えて1階まで降りるとさっき見た光景だったが、今度は「おはよう」と声をかけてくれた。
けれども、その日だけで終われば良かったんだけどね、事ある毎にその夢を見たんだ。
でも猿夢とかと違って夢の続きとかでも無くって、ほんとに「同じ夢」を見るようになった。
それ以来起きてる時ならどこにいても屋根裏にヤツがいるんじゃないか・・・と考えるようになってしまったが、物を仕舞いこむ時に開けたりするけど、蜘蛛の巣一つないくらい綺麗で、何かがいる気配なんて全くない。
そんな気配も中学生、高校生と年をとるに連れて見なく感じなくなって、つい最近まで忘れてたんだけど、最近ふと思い出したから書いてみた・
忘れてたはずなんだけどやっぱり2,3年毎日見てると頭は覚えてるみたい。
今から考えるとくだらない夢だけど当時は寝るのも怖かった思い出。
それにしても何年も同じ夢をよく見るって何かあるのかな?
他にもこの家がらみの不思議な話はあるんだけど、長くなりそうだし、他に話す人が居なかったら書かせていただきます。
ありがとうございました。