【ちょっと怖い話】近づきたくない場所だな

俺の方の部屋には押入れとその上に天袋があるんだけど、夜中金縛りで目が覚めると天袋と天井の間に顔が出ていた。

「えぇ・・・・」って眺めてると、その顔はズルズルとそのまま出て来るんだけど、俺の寝ている布団の真上まで来たあたりで「あ、これ女の人だ」って気付いたのね。
よく見りゃ髪の毛長いし、気付けよって感じなんだけど。

で、なんやかやあってその部屋を出るんだけど、しばらく後にそのアパートの前を通りかかると彼女が、「あ、女の人見てる」っていうの。

俺さ、訳も分からず、「？」って顔してると「そこのアパート女の人が窓からこっち見てる、えーと、右から３つ目」と、俺が住んでた部屋でした・・・・・・。

で、そっから１０年後、シェアしてた友達と酒飲みながら当時のアパートの話をしてた、風呂がボロかっただのなんだの思い出話をね、そんな時にふと上記の金縛りを思い出して「そういやさ、あの部屋に住んでた時に金縛りにあったはｗｗｗ」的なノリで話振ったら、急に真顔になってさ「それって女？」っていいだした。

俺：「うん、そうだよ。こうさ、天袋と天井の隙間からにゅーっと」って
友達：「天袋の右端？」
俺：「うん・・・？前に話したっけ？」

友達：「いや、俺も見たから・・・・・・」

この時、初めて怖くなった。

俺：「マジかよ・・・言えよ・・・・・・怖いじゃんよ」
友達：「多分、あの天袋の上であの女死んでる」

空気凍ったよ、こういう冗談言うような奴じゃなかったし、その後、嘘でしたとも言わねーし。

とりあえず、あのアパートの近所には近寄らなくなったよ。