まだ携帯なんて無い頃、高校生だった幼馴染子に電話がかかってきました。
夏休み中の夕飯時で、たまたま幼馴染子が電話を取った相手は高校の友人でした。
「今から借りているカセットテープを返しに幼馴染子の家に行ってもいいかな。」要約するとこんな内容だったそうです。
カセットテープなんて夏休み明けでいいのに何言ってるんだろ?
昼間ならまだしも電車で3,40分かかるのにいきなりの電話、しかも外は雨だしどうしちゃったんだろうと不思議に思ったそうです。
どうしても返しに行きたいと言い張っている友人に対し、上記のことを理由に無理して返しに来なくてもいいよと電話を切り家族にも話をしたそうです。
次の日、幼馴染子宛に電話がかかってきました。それは前日電話で話した友人が亡くなったという連絡でした。
3時か4時ごろ交通事故にあい病院に運ばれ間もなく亡くなったそうです。幼馴染子が電話で話しをした時間はそれよりも遅い時間でした。
幼馴染子談。 まじめな子だったから借りたものが気になっていたんだろうね、あの時家においでって言ったらどうなったんだろう。
つーか私死んだ人と話しちゃったよー。テープ持ってきたらどうしよう。また電話きたらどうしよう。
色々言ってましたがその後特に変わったことはなかったようです。