引用元: ・死ぬ程洒落にならない怖い話をあつめてみない?159
8才くらいの時だし、小さい子が1人で出歩くのは危ないってので祖父も一緒に着いてきてた。
ある日、いつものように夜の9時頃祖父と山のあぜ道を歩いてた。
「妖怪いないかな!」
「○○ちゃんがいい子にしてたら出てこんのよ~」
とかいう会話を交わしていたような覚えがある。
歩いて15分後くらいに、道のわきに狸が死んでいるのを見た。
狸なんてめったに見ないし興味津々で駆け寄ってみると、物凄い異臭がした。
匂いが脳にそのまま来る感じ。全身に悪寒が走った。
子供ながらなんとなく危険な感じがして、祖父の所に戻ろうと振り返った。
名前の通り、外見はピンクの肉の塊に小さい手と足が付いていてどこか間抜けな妖怪。
水木しげるの妖怪図鑑に乗っていると思う。
それが目の前にうずくまっていた。
確かにピンクで肉の塊だったんだけど、間抜けとかそういう物じゃなくて垂れた肉がまるで顔のようにうごめいてた。
本当に怖かったのを覚えてる。
目を反らせなくて固まっていると、彼(?)は消えた。
消える瞬間、顔が歪んだように見えた。
消えた瞬間私は失神して、気付くと祖父におんぶされて下山していた。
祖父曰わく、
「○○ちゃんが急にいなくなって探していたら、山道の脇で倒れていた」との事。
その後は家族にこっぴどく叱られた。
誰に話しても信じてもらえないと思ってこの数年誰にも言わなかった。
でも、今思うと妖怪は本当にいるんじゃないかと思う。
祖父だけは、信じてくれたのが強く頭に残っている。
お前らが体験した人に言っても信じてもらえない実話ってある?
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