ついこの間実際に経験した話。
私は体がそれほど強くないのでこの冬も風邪をこじらせて、午前中ベッドで寝ていました。
具合が悪いのでなかなか普通の活動が出来ないのですが、なにせここ数日間ずっと
寝てばかりの生活だったのでなかなか寝付けませんでした。それでも横になっていると
不思議な感覚になりました。自分が起きているのか寝ているのか・・・
意識ははっきりとしているのに脳が働かないというか、音もはっきりと聞こえるんです。
その時に1階の方から郵便屋さんが玄関のドアを開けて「ごめんくださーい」というのが
聞こえました。
うちはお兄ちゃんが通販をよく頼むのでそういうことは多々ありました。
でも身なりも何も整えていない状態で出る気にもなれず、悪いとは思いながらも
居留守を使いました。
するとなにやら人が家に上がりこんでくる音と気配がしました。
その時は家に私しかいませんでした。
怖いと思いましたが、そんな事はありえないと思ったしさっきからの不思議な感覚があったので
自分は夢を見てるんだと思い込むことにしました。それでも意識はずっとはっきりしていました。
長すぎるようなのでいったん切ります。
続き
耳をずっと澄ましていました。それから少し時間がたち、(なーんだやっぱ勘違いか・・・)と思い
今度こそゆっくり休もうと思ったら、今度は2回に人が上がってくる音がはっきりと聞こえたんです。
その音はいつもお兄ちゃんが上るときの音と一緒でした。階段を上る音ってその人によって
違いませんか?
うちは家族が私のほかに3人いますが、みんなそれぞれ違うのではっきりと聴き分けがつきます。
どう考えてもそれは2番目のお兄ちゃんのものでした。でも問題は、お兄ちゃんは確実に
仕事をしているということです。
専門職を持っていて自宅からも遠い職場なので家にいきなり帰ってくることはありえません。
第一車の音もしなかったのです!耳を済ましていたので気付くはずなのに・・・。
その足音は実際に2番目のお兄ちゃんが使っている部屋へと入っていきました。
ドアの開閉の音までも2番目の兄のものでした。
でも不思議なもので私はおにいちゃんの音というだけで安心してしまいました。ありえないのに
何か忘れ物を取りに来たのかな・・・と考えていました。
続きます。次で最後。
最後。
しかし、次の瞬間不吉な気配を感じました。誰かが私の部屋に来る・・・。
でもお兄ちゃんの部屋からはもうドアを開ける音はしなかった。だけどしとしとと足音が
コッチに向かってるのが感じられました。
そしてドアが開く音・・・。今度は静かなものでした。そっとあいた気配がしました。
私はそのときうつ伏せで気配が家族のものとは全く違ったので怖くて怖くて目をぎゅっと瞑って
それが何なのか見ることが出来ませんでした。恐怖で動くことも出来ずに・・・。
足音は静かに近づいてきて、次の瞬間腰に人の重みと温かさが伝わりました。
人が上に乗ると体温が伝わってきて暖かいですよね?その温度です。とてもリアルでした。
でも今思うと少し人にしては軽かったかも・・・。普通苦しくなっちゃいますもんね。
でもその時は恐怖でそんなことも考えられず、すでに気付かれてるはずなのに
(動いたら殺られる、気付かれたら殺される!)と思いじっとしたままでした。(バカ)
そしてその重みはゆっくりと背中、肩・・・と上に上がってきて(上がってきたというか
順に体重が掛かってきたというか・・・)
最後に首(このときはうつ伏せだったのでうなじの部分)に人の手が、それも暖かい両手が
そっとかけられました。
ちょうど首を絞めるときのような形で。
その瞬間さすがにもうだめだと重い叫ぼうとしましたが声が出ない!体も動かない!!
人が乗ってるからじゃない。金縛りです!!
でもまだ首は絞められていませんでした。そっと添えられているだけ。
でもいつ絞められてもおかしくない感じでした。
もうだめだ!と思い(神様、助けて!)と心の中で叫んだ瞬間、今までの重みがふっと消え
声も出て体が動くようになりました。
長くなりましたが、嘘のような本当の実体験です。死ぬかと思った・・・