この前、友達と自転車で山に行った時の話。
GWにどうせ暇だからって小さな山に友達と行ったんだ。山のすぐ近くに町みたいのがあって、自転車でぶらぶらしてたら、友達が廃墟見つけたんだ。
廃墟マニアの俺は入ろうと言ったんだが、友達が、「不法侵入で捕まったらどうするんだよ」って言ったんだけど、俺は「バレないって」って聞かなかった。
10分くらい話して渋々友達もOKした。
中に入るため俺たちは堂々と正面から入ろうとしたら、後ろから声がした。
驚いて振り向くと巫女さん?っぽい人が立っていた。
で、その巫女さんが、「入っちゃダメよ」と言われた。
友達は、「なんでですか?」と聞いた。
巫女さんは、
「そこは禁じられた場所。入ってはいけない」みたいなことを言ってたはずだ。
俺は、「そうスか。分かりました。
すいません帰りますから」って言って帰ったんだけど、友達は帰り道、「明後日また来ようぜ」って言ってた。
最初は反対してたくせに。
んで、明後日また来たんだけど、巫女さんにあんなこと聞いてたから、俺はめちゃくちゃビビってたんだけど友達はノリノリだった。
その日は巫女さんはいなっかった。
友達はデジカメを撮影準備モードにして準備万端だった。
友達は「行くぞ。レッツゴーだ」って言った。
俺は、「やっぱやめてた方がいいって」って言ったんだけど、「М(俺の名前)が言いだしたんだろ」って言われた。
俺は反論しようとしたけど、T(友達。以後T表記)はノリノリだし、止められなかった。
正面玄関をあけて俺とTは入っていった。
中の様子はちゃんと覚えてないけどものすごく暗かった。
二人共懐中電灯を持ってたからよかった。俺とTはビクビクしながら一番奥の部屋まで来た。
一番奥の部屋に着いた時、廃墟に入ってからずっと無言だった俺とTは初めて口を開いた。
俺「あけんの?」T「開けるしかねぇだろ」俺「マジかよ」そんな感じの会話を数分していた。
で、開ける事になった。開ける役はジャンケンで負けた俺になった。
恐る恐る襖を開けたら中に誰かがいた。
あの巫女さん?と思ったが明らかに違う。
ゆっくりとそいつがこっちを向き始めた。
逃げようと思ったが体が動かない。
そいつが完全にこっちを向いた。
顔は青白かった。目は白目。
こちらを向いて口は少しニヤッとした。
その時Tが俺の名前を呼んだ。
その瞬間、俺はダッシュした。
Tは訳も分からないまま
俺についてきていた。
当然Tもダッシュ。
玄関の戸を開けて外に出たときあの巫女さんがいた。
巫女さんは驚いていた。
中であった出来事を話そうとした時、巫女さんは
「なんで中に入ったの!入ってはいけないと言ったでしょ!」と言って廃墟の中に入っていった。
息が落ち着いたTが何があったのか聞いてきた。俺は中であった事を話した。
するとTも驚いて「嘘だろ」とか聞いてきたが、嘘じゃないと俺は言った。
それから無言が5分くらい続いた時、中からあの巫女さんが出てきた。
巫女さんは「もう大丈夫」って言った。
俺は「ありがとうございます。あいつは何ですか?」そう言ったら、巫女さんは
巫「彼は私の婚約者だったの。そしてこの家は彼が買った家」
俺「じゃあ、なんであんな事に」
巫「地震のせいで、あそこにあったタンスの下敷きになったの」
俺「それで、幽霊に?」
巫「地縛霊よ。私とまだ結婚してなかったの。それであそこにずっと居るの」
T「結婚してないのになんで家の中にいたんですか?」
巫「嬉しかったんでしょうね」
T「結婚するのがですか?」
巫「多分ね。もう暗くなってきたわ。帰りなさい。そしてもうここに来てはいけないわ」
俺「はい。分かりました」
帰り道、俺とTは無言だった。家に帰ったらTからメールが来た。
「もう廃墟とかには入らないようにしようぜ」俺はこう返信した。
「わかってる。廃墟には住んでた人の思いがつまってるんだから、その思い出を潰さないようにしないとな」
終わり グダグダな長文ですいませんでした。