中学生のときのお話
中学生のときのお話
夏だったかな。部活が終わりノドがカラカラになってしまったので
一階にある冷水機まで足を運んだんだ
薄暗い校舎なので、少し緊張しながら水を飲みにいったのだけど、
他の部活の連中が冷たい水を飲み尽くしてしまったようで、
自分が飲んだときには水道水から出る水となんら変わらない温度になっていた
なので三階にあるもう一台の冷水機に足を運ぶことにして、
さあ階段を上ろうと足をかけたが、ふと思い出したことがあって足を止めたんだ
この学校にまつわる怪談話だ
三階の女子トイレに中学校の前で事故死してしまった
女子生徒の幽霊が出るということを思い出したのだ
怖いけど、冷たい水を飲みたいという欲求には変えられないと三階を目指すことにしたんだ
もう踊り場も怖いし、廊下なんかは火災報知器の赤いランプだったり、
緑の照明(?)みたいなので異様な雰囲気を醸し出していて、
ガクブルしながらもようやく三階についた
怖いしさっさと水飲んで帰ろう!と思い意を決して冷水機に進んで水を飲む
やっぱ冷たい水はうまいなぁー。水筒に少し入れてこうかなw
なんて呑気なことを考えてると右後ろにある女子トイレの中から
「ドンドンドンドンドン!!!!!!!!!!!!!」
!?!?!?!?!?!?!?
瞬間的にその場を離れて階段を二段抜かしで駆け下りた
もう頭の中は混乱状態で音の主を確かめるって発想には至らなかった
しかしなんで真っ暗な校舎で誰も居ないのに、あんなドアを叩く音がしたんだろう
まあ体がひしゃげた女が追っかけてこなくてよかったと今更だが心底安堵してるw