奇妙な話

【不思議な話】すれちがいざまに祖母は女に軽く会釈したが、彼女はシカト

669: 本当にあった怖い名無し 2017/09/13(水) 18:17:54.72 ID:
昭和30年代も終わりの頃の話。
祖母はわらび採りに山へ入った。

 

 

 

670: 本当にあった怖い名無し 2017/09/13(水) 23:49:38.35 ID:
そのうち雨が降ってきたので、山道を足早に戻ろうとしたら前方から女がやって来る。
その人はスカートに手提げのバッグと街中を歩くようないでたちで、それだけで充分変なのだが、傘は持っていないようだった。

 

671: 本当にあった怖い名無し 2017/09/13(水) 23:54:27.53 ID:
すれちがいざまに祖母は女に軽く会釈したが、彼女はシカト。
そして祖母は、女が実は傘をさしていることに気づいた。

 

672: 本当にあった怖い名無し 2017/09/13(水) 23:58:19.31 ID:

遠目ではそれに気づけなかったのは、実は傘がまったくの無色透明だったからだ。

 

 

673: 本当にあった怖い名無し 2017/09/14(木) 00:01:26.58 ID:
当時は傘自体が貴重だったが、あるとしても真っ黒なコウモリ傘、あるいは和傘が主流で、透明の傘なんてありえない時代だったそうだ。

 

674: 本当にあった怖い名無し 2017/09/14(木) 01:04:35.86 ID:

「今、100円ショップとかで売っているあのビニール傘にそっくりだった」

・・・と祖母はいう。

 

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