数年前に友だちと4人でドライブに行ったときの話。
私が運転手で有名な夜景スポットに遊びに行き、その帰りにまっすぐ帰らず適当にドライブしていた。
数年前に友だちと4人でドライブに行ったときの話。
私が運転手で有名な夜景スポットに遊びに行き、その帰りにまっすぐ帰らず適当にドライブしていた。
分岐があったら右か左か気分で友だちに決めさせ、ブラブラしているうちに自分たちがどこにいるのか、よくわからなくなってしまった。
そろそろふざけるのもやめて帰ろうか、という話になったがいかんせん道がわからない。
後部座席(運転席の後ろ)に乗っていた子が、唯一その辺りが地元だったのでその子に案内を頼んだ。
順調に山を下っていくと道が2つに別れた。
左に行くと大きな公園がある道に出て右に行くと看板に書いてある地区の方に出るらしい。
私は何故かその時大きな公園の方の道へ行けば帰れるんじゃないかと思った。
地元ではなかったから地区の名前はよくわからないし。
大きな公園が少し有名な所だったため、知ってる方へ行こうと思ったのかもしれない。
「公園の方へ行けばいい?」
私の問いに後部座席から
「公園へ行こうよ!!!」
という女の人の声が聞こえてきた。
てっきり私は後部座席(助手席の後ろ)に座っている子が言ったのだと思い、大きな公園へ続く道へ車を走らせた。
20mほど車を走らせたとき突然後部座席(助手席の後ろ)に座っていた子が声を荒らげた。
「なんで公園の方行くの?やめてよ!」
え?今行こうって言ったよね?なんで怒ってるの?
訳も分からないまま私はブレーキを踏んで後部座席の方を振り返った。
友だちは相当怒っていた。
ずっと嫌だって言ってたのになんでこっちにするの?
この先の公園は心霊スポットだから行きたくない。
だから嫌だって言ってるのになんで無視するの?
心霊スポットだと聞いた私は驚いて
車をUターンさせ急いで山を下った。
私と友だちの話が全く噛み合ってないためとりあえず人がいる大通りまで出てファミレスかどこかで話を整理しよう。
ということになった。
助手席の子はこんな時に寝ていたのでビンタして起こした。
ファミレスに着いて4人の話を整理した。
運転手(私):
分かれ道のところで大きな公園の方でいいかと聞いたら『公園の方へ行こうよ』という声が聞こえた。
意見が一致したと思い、そっちへ行った。
助手席:
寝ていたらビンタで起こされた。よくわからない。
後部座席(運転手の後ろ):
運転手が公園の方でいいかと言った後に
横から『公園の方がいいよ』という声が聞こえた。
自分は地元なのでその先が心霊スポットだと。
知っていたけど横の友だちが行きたいなら、
それでいいかと思い何も言わなかった。
後部座席(助手席の後ろ):
分かれ道に着くより前からずっと公園の方には行きたくない、嫌だと言っていたのにみんなに無視された。
分かれ道の所でもはっきり行きたくないやめて、と言ったのに運転手がそのまま公園の方に行ってしまった。
矛盾だらけにはなるが4人の話をまとめると
山を下っている途中から助手席の後ろの子は、心霊スポットの方へは行きたくないと言っていたが、運転手とその後ろにいた子にはその声は聞こえていなかった。
分かれ道で運転手がみんなに意見を聞いた時には、運転手とその後ろの子には霊の声?が聞こえ
その間も助手席の後ろの子は公園の方へ進むことを拒否していたのにその声は聞こえていない。
意見が一致したと思い運転手は公園の方へ進んだが、助手席の後ろの子は心霊スポットに行くのは絶対に嫌だとかなりキツめに抗議した。
ということだった。
文字にしてみるとあまり怖くないけど、その場にいた私たちには相当な恐怖体験だった。
後日、助手席に座っていた子と2人で遊ぶ機会があってこの話になったとき
実はビンタで起こされて目を開けたらフロントガラスに青白い女の顔が張り付いていた。
と言われた。
本当に驚いたけどここで大声を出したら運転手がパニクって事故ると思い、その場では言い出せなかったと。
全てが何かの勘違いだったらいいのになーと思う今思い出してもゾッとする私の体験談です。