奇妙な話

【ゾッとする話】社宅のエレベーター

884: 本当にあった怖い名無し 2008/09/30 14:13:02 ID:etDiNUNdO

20140206b
 

体験談なんで、そこまで怖くないけど書いておきます。

引用元: 死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?197


訳あって私が3歳の時まで住んでいた社宅に、家族でまた住むことに
なりました。しかし妹や弟が増えていた為、社宅では手狭で、
18歳だった私は近所のアパートに一人暮しすることになりました。

一人暮しといっても社宅に近いので、洗濯物を親に頼んだり
夕飯をたまに食べにいったりしてました。

その日、いつものように夕飯を社宅に食べにいきました。
家族は社宅の8階に住んでました。普段通り1階の
エレベーターホールに行くと、ボタンも押してないのに
スッとエレベーターのドアが開きました。

つづく

885: 本当にあった怖い名無し 2008/09/30 14:13:47 ID:etDiNUNdO
一瞬ビクッとなったものの、余り気にせずエレベーターに乗りました。
8階へのボタンを押した時、最上階の12階へのボタンが既に
押してあることに気付きました。

え…これヤバイんじゃない…と思いました。背筋に寒いものも
感じました。ただエレベーターのドアは閉まってしまい、
結局降りるという判断には至りませんでした。

初めて心霊めいたシチュエーションに遭遇し、何か起こるんじゃないかと
ドキドキしました。しかし結局何も起こらず、8階について
しまいました。夕飯を食べながら、そのことを
母に話しました。初めての心霊めいた体験だったので、
話したかったのです。黙って話しを聞いていた母。
そしておもむろに喋り出しました。『そういえば 、このくらいの時期だったかも』

つづく

886: 本当にあった怖い名無し 2008/09/30 14:14:22 ID:etDiNUNdO
話しは15年前。私が3歳でこの社宅から引っ越す間際
の時です。母親は私の手を引きつつエレベーターに
乗ったそうです。そこには先客がいて、12階へのボタンを
押していたそうです。見知らぬ中年男性だった上に12階には
屋上への階段しかない為、母は不信に思っていたそうです。
しかし男は作業衣を着ていたので、工事が何かだろうと思い直したとのこと。

幼い私はエレベーターに乗っている間、ずっとその男を凝視していた
そうです。そしてエレベーターを降りる間際に一言
『このオジサン危ないよ』と言ったそうです。男は黙って
私を見つめ返していたそうです。母は『スイマセン』と頭を下げて、
気まずさから私の手を引っ張ってそそくさとエレベーターを
降りました。

その後、その男は屋上から自殺したそうです。

時期や時間、シチュエーションが当時をなぞっているようで、
凄く怖くなりました。その男が死ぬ前に見た最後の人間は
私です。15年ぶりに帰ってきた私にちょっかいを出しにきたのかと
思い、身震いしました。その日私は階段で帰りました。

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