では、リアルに見てしまった話を。
皆さんの中で、リアルに幽霊的なモノを見た人は居ますか?
私は一度だけマジで見てしまいました。
幽霊的なモノの顔を。
結婚して間もない頃、寝室で寝ていたのですが、もう良くある話の通り夜中に目が覚めて金縛り。
ただならぬ異様な雰囲気で何かが近づいて来るのだけは感じ恐怖の中何も出来ないでいました。
横を向いて寝ていた為、布団の横の壁を見つめる事しかできない。
すると、頭側の壁を女性がすり抜けて部屋に入って来ました。
そして私の布団の横を歩いてくる。
とうとう私の目の前を女性が横切り、足の方の壁をすり抜けて出ていってしまった。
それと同時に金縛りが解け、布団を跳ねあげて飛び起きた。
あわてて隣で寝ていた妻を起こし事の顛末を伝えた。
今までの文章をみれば皆さんもお分かりだと思いますが、
金縛りで視線も変えれず横の壁しか見えないのに、なぜ頭側、足側の壁をすり抜けたのが分かったのか?
視線からして膝したぐらいしか見えないのに、なぜ髪の長いワンピースの女性だと言えるのか?と矛盾を指摘され、夢でもみたんじゃない?と笑われてしまいました。
続きます。
見たという実感はあるのですが、確かに妻の言う通りなので、やはり夢だったのかも?と自らを納得させて、
しばらく平凡な日常を過ごします。
が、しかし半年程経ったある日の夜中、またあの異様な感覚で目が覚めました。
幸いな事に今度は金縛り等なく体は動かせました。
体の自由がきいた為か、少し余裕があったのでしょう。
以前怖い夢を見ただけだと妻に一笑にふされた事もありムキになっていた事も影響したのか、
今度こそは必ず見届けてやる!とソレが通るであろう方向を布団の中から見ていました。
不思議な事に、何故か締め忘れた寝室の入口の前をソレが通る事がわかったのです。
すると、とうとうソレが寝室の入口の前の廊下を通り過ぎるのを見てしまいました。
当然恐怖感は半端なく必死で息をひそめながら、ソレが通りすぎるのを見てしまいました。
肩下までの髪のワンピースの女性。
前に見たのとおなじヤツです。
ソレは扉の前を通りすぎる時に、ちらっと此方に顔を向け、私は顔を見てしまいました。
いや、正確に言うと顔は見えませんでした。
説明するのが難しいのですが、ソレには顔が「無」というのでしょうか?
顔が無かったのです。
のっぺらぼうというのでもないし、真っ黒と言う訳でもありません。
いちばんしっくりくる感覚としては、
遥か昔の知り合いの顔が思い出せない時に、顔は有るはずなのに顔の像がむすばないモヤモヤした感覚?に近いです。
顔が見えない、像をむすばないのです。
ソレは此方に一瞥をくれた後、直ぐに前に向き直り廊下を進み入口から見えなくなりました。
ソレが進む先にはトイレとその先には風呂場だけなので行き止まりです。
直ぐに追いかけるにはあまりにも怖く、
10か15秒ほど待ってから、部屋中の電気を着けてソレが通りすぎた方にいってみましたが、もうソレは居ませんでした。
区切ります。
長くてすみません。
今度こそ寝ぼけた訳ではありません。
不思議な事に、ソレが消えて異様な存在感が消えると共に、先程までの恐怖感も消えていました。
妻を起こし今の出来事をつたえましたが、実は妻も少し前にソレを見ていたと告白してきました。
妻が見たのはベランダからキッチンにソレが入ってきたのを見たと。
しかし妻は、以前の私と同じく金縛りであり、
しかも寝室からキッチンは見えないので、私の怖い夢の話を聞いた事を潜在的に記憶していた為、夢に見たのだと思い、私には話してなかったと。
私の体験を夢として笑ったてまえ話せなかったのでしょう。
しかし今回私が見た顔の話を聞き、自分(妻)が見たのは同じモノだと確信した様です。
この話は、当時会社の同僚に話した所、けっこう皆は怖がってくれたので、
私も面白がり何人かに話しました。
ただ、同僚の言葉に自分も驚く事になります。
「夫婦で見てるんやろ?しかも二回も遭遇してて、めっちや怖いやん!なんでそんな部屋に住んでられるのか理解でけんわ!」
不思議な事に、遭遇した時はとてつもない恐怖を感じてたのですが、
ソレが通りすぎ気配が無くなると、不思議と恐怖感はキレイになくなってしまい、特に引っ越そうとかそういう思考にはたどり着きませんでした。
それは妻も同じようで、何故住み続けられるのか不思議がられた事を妻に伝えた所、
妻も私と同じく引っ越しとか考えなかったと不思議がっていました。
以上です。