(撮影クルー用の宿舎になってるらしいけど当事は知らなかった。)
さらに先に進むと山へ向かう道があった。
4人もいたからちょっと気が大きくなってたからかもしれないけど
その山道を登っていこうぜって話になったんだ。
でも本当に少しだけ山道を入ったところで寒気がして
俺が運転手だったんだけど、行ったらやばいって思って車とめた。
そしたらDQN気味だった友達2人が歩いて山の上まで
行ってくるって車を降りてった。
俺ともう一人は車で待機だったわけなんだけど、
車止めてある場所の左側には朽ち果てた民家みたいなのが
いくつかあった。日本家屋みたいな感じで
障子とかなかったから家の中が丸見えだったんだ。
その場所は昔大規模な土砂崩れがあって村が丸ごと
飲み込まれたんだけど
そのときに運よく残った民家がそのままにされてるって話を
聞かされてたのを思い出した。
その話はもう一人の友達も知ってたから、二人でじーっと
家屋を見つめる感じになってしまった。
そしたら急に耳鳴りと頭痛がしてきて
「あー割とガチでやばいかも」って思ったら
山道の上の方からDQN二人がダッシュしてくるのが見えた。
のと同時に助手席に座ってた友達が俺の腕をつかんで
家屋の方を指差してた。
見なきゃよかったんだろうけど、反射的にみちゃったんだ
家屋の中にばあさんが正座してた。
明らかに手招きしてて、結構距離があるはずなのに
表情とかはっきりわかった。
自分でも意味不明だったけど、そのばあちゃんすっげぇ笑顔だった。
その笑顔がとてつもなく怖くて、窓あけて叫んで
DQN二人を急かして車に詰め込んで逃げた。
俺たちにおきたことをDQNに話したんだけど、DQN2人は
それよりコワイ思いをしたって言ってた。
山道をひたすら登っていくと鳥居があって、
そこをくぐろうとしたら急に冷たい風が吹いた
夏にしては冷たい風で、山って涼しいなーって話してた
らしいんだけど、周りの木がザワザワと揺れ始めたらしい。
なんだ?と思ってきょろきょろしてると、木々のざわめきの中に
ゴーっていう音と大人数の足音が聞こえたらしい。
「ザッザ・・・」みたいな。
それで動揺してたら、鳥居の先に男が立っていたらしい。
すごい形相だったみたい。苦しんでるみたいなそんなかんじ。
で、すっごい低い声で「うおおおお」って叫びだしたらしく、
それをきいてもうダッシュで逃げてきたみたい。
何度か振り返ったけど、追いかけてくる気配とかなくて
安心してたら俺が車から叫んでる声がして、やっぱり
やばいんだなあそこ・・って言ってた。
詳しくは見てないんだけど、昔オカ板でも凸してる人がいた場所。
1時間くらいして家に帰ってTVみてくつろいでたんだけど
突然電話が鳴った。
DQNの一人からだった。
家に男が憑いて来たってすごいおびえてる声だった。
俺死ぬかもしれないとか、家族にも見えてるとかいろいろ言ってた。
俺の親戚で霊関係の仕事してる人がいるから電話してみるって
言って電話きって、すぐ親戚に電話したんだ。
そしたらすっごい怒られた。
こっちはもしもしとしか言ってなかったんだけど、
そんなものどこから連れてきた!とか
ばあちゃんを見たとも言ってなかったんだけど、
そのばあさんは言いとして男の方は危ないって言い出した。
DQN連れて今から来いって言われたんだけど、
結構夜遅かったし明日にしてくれって言ったら
ちゃんと盛り塩しておくようにって言われたからそれを
DQNにも伝えた。
その日の夜は本棚から本がドサドサ落ちたり、
テレビがついたり消えたりしたけど
それ以外は悪さなかったからさっさと寝てしまった。
次の日、昼くらいにDQN迎えに行ったんだけど、
1日ですっかり衰えてた。
寝ようとするとクビ締められるし、金縛りだし、耳元で声するしで
一睡もしてなかったみたい。
もう一人の方のDQNにも連絡したんだけど、そっちも似たような状態。
でもそれを言うとビビリみたいに思われると思って言わなかったらしい。
とりあえずDQN2人と俺で親戚のおばちゃんの家に行った。
ものすごい説教が待っていたのは言うまでもない。
憑いてたやつもすぐにはがれたらしく、そんなに時間は
かからなかったけど
DQN2人は本当に懲りたみたいでもう心霊スポットには
行かないって言ってた。
ちなみに車に残っていたもう一人の友達は特に
何もおきなかったみたいです。
俺はそのあとも何度かその場所に行っていろいろ体験してるけど
そこまで怖いってほどでもなかったので割愛します。
長くなってすいませんでした。