私の友人が体験した話です。
友人(男)がお盆に実家に帰省した時のこと。
2階の自室だった部屋は一人暮らしを始めてからは
物置として使っていたので寝るスペースがなくて
仕方なく1階の他界した祖父の部屋で就寝。
で夜明け前に庭の砂利を踏む音が聞こえて目が覚めた。
ポストに「ガコン」ていう音がしたので
ああ、なんだ新聞配達かと思って去っていく足音聞き、
またウトウトと眠りに落ちようとしてたら
金縛りになった。
うわー、なんだ、やべーって必死に身体動かそうとしてたら
自分の左手側にある縦長のルーバー窓の方に気配がする。
(ハンドル回すと板状の重なったガラスが水平になるタイプ)
暑かったんでその窓を水平全開にしていたけど
その水平にした隙間からじっとこちらを
睨んでいるじいさんがいた。(祖父ではない)
見た瞬間、この世のモノじゃないと思った。
そのじいさんは家の壁をすり抜けて部屋の中に入ってきた。
しかも、じいさん一人だけじゃなく、
じいさんのうしろからぞろぞろと4,5人くらいの年寄りが
一列になって入ってきた。
その行列は自分の布団の上を左手方向から右手方向へ
横切りそのまま逆側の壁をすり抜けていった。
その中の一人のばあさんが布団の上を通るときに
「ごめんなさいね~」と言いながら前を横切るときに
手を上下に振る仕草をして通り過ぎて行った。
体験したその日のうちに顔面蒼白になりながら
私に話してくれたんですけど
友人には悪いが思わず笑ってしまった。
友人んちは家の目の前が寺で、その行列がきた方向が
寺の方向でした。
お盆で死んだ方々が家に帰っていく為の通り道だったのかも
しれません。
もうあの部屋では絶対寝らん!って言ってました。