もう時効だろうからちょっと投下させてもらう。
あれは忘れもしない20歳で迎えた元旦。当時は東京の大学に行っていたが、年末から静岡県にある実家に帰っていた。
そしてどの位寝たか覚えていないが、突然自分の部屋が震度3~4程度に揺れた。
同時に金縛りといっていいか分からんが空気圧に抑え込まれるようにもの凄いチカラで頭、手脚、胴体がベッドに押し付けられた。
ちなみに自分は182cm、80kgでスポーツもしていて、普通の成人男性に抑え込まれるタイプではない。
ただ事では無いと感じ、声を出そうとしたが声を出す事が出来ない。
手脚を動かそうとすると、さらに強い力で抑えこまれ、部屋中のものが激しく揺れる。
続く
もうどうとでもなれ、と観念するとすっと気圧から解放された。
それ今だ、部屋から脱出しよう、と身体を起こそうとしたらまた強烈な空気圧の攻撃。
結局、3回ほどこのサイクルを繰り返した。
最後の空気圧攻撃の時、明らかにヒトの気配を感じ怖くなったが目を瞑ることも視線を逸すことも出来ない。視線は部屋のある一角に釘付け。
すると視界の下のほうから緑色の煙が立ち上ってきて、真ん中に円形のスペースが作られたかと思うと、そこに女性の顔が現れた。
ただただびびりまくる俺。
10秒ほど経過した頃だろうか。煙も人の顔もスッと消えた。そしてようやく空気圧攻撃からも解放された。
とりあえず誰かに知らせようと自室を出たら幸い親父が起きていた。
今起こった事を話してみたが、まともに取り合ってくれない。
さすがに地震のような揺れは共有してるだろうと思い聞いてみたが、親父は2時間前から起きていて、地震なんか無かったと言われた。
オチも何もないがこれが自分にとっては唯一の不思議体験。
もしかしたらナニばかりしている俺にご先祖がお灸を据えにきたのかな、などと想像している。