【不気味な話】生きて帰れただけありがたいかもね

147: 本当にあった怖い名無し 2017/01/31(火) 01:21:24.98 ID:

友人の話。

フィールドワークのため、山に一人こもっていた時のこと。
夕食後に水場で食器を洗っていると、何かが激しく後頭部に激突した。

ガンッ!

目から星が出た。

 

10: 本当にあった怖い名無し 11:53:10 ID:2OFw7Ibf0

 

 

148: 本当にあった怖い名無し 2017/02/01(水) 00:53:14.97 ID:

溜まらず膝をつく。
続けて重い物が水に落ちる音がした。

「何だ、何が飛んできたんだ?」

頭を振りながら水に手をいれ、拾い上げる。

目の前にあったのは、髷を落としたざんばら髪の生首だった。
生首は舌を出してにんまりと笑い、空に飛び上がる。

 

149: 本当にあった怖い名無し 2017/02/01(水) 07:17:52.76 ID:

固まっている彼の頭上を何度か旋回し、尾根の方へ向けて飛び去った。
まるで現実感が感じられず、夢かと疑ったそうだ。

翌日は別の場所で野営したのだが、夕刻を過ぎると彼は落ち着かなくなった。

 

150: 本当にあった怖い名無し 2017/02/04(土) 20:25:08.09 ID:
警戒が功を奏したか、やがて夕焼けの中を飛んでくる物体を見つけたという。
遠目では生首かどうかはっきりわからない。
強気な彼は、正体を確認してやろうと、杖を握り締めて立ち上がった。
しかし、彼はすぐに杖を取り落とすことになる。

 

151: 本当にあった怖い名無し 2017/02/04(土) 20:26:09.44 ID:

生首は二つに増えていた。

もう正体を確かめるどころの話ではない。
一目散にテントの中に逃げ込んだ!

 

152: 本当にあった怖い名無し 2017/02/04(土) 21:17:21.64 ID:

とても外を見る勇気はなく、そのまま夜が明けるのを待ったそうだ。
時々、含み笑いのような声が聞こえ、生きた心地もしなかった。

その地点から山を下りるのに、さらに二日かかった。
最終日、飛んできた生首は五つになっていたそうだ。

 

153: 本当にあった怖い名無し 2017/02/05(日) 14:24:07.72 ID:

最初の激突以外には直接の被害はなかったが、無事に帰還できるかどうか不安で心細く、冗談抜きで発狂するかと思ったという。
帰ってから知ったのだが、彼が野営した地は、その昔刑場だった場所らしい。
しかも彼が食器を洗ったのは、斬り落とした首を洗っていた水場だとも聞いた。

「他の人たちは何事もなくあの場所を利用しているのに、何で俺だけ・・・」

彼はいまだに、そう愚痴をこぼしている。

 



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