引用元: ・死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?230
その着信というDVDは、携帯にまつわる怖い話をいくつか集めたDVDで、可もなく不可もない内容だったらしい。
そのうち、友達の一人が寝てしまった。
多分、つまらなかったのだろう。
弟が、次のDVDを見ようとしたとき、弟の携帯が震えた。
それは着信だった。
弟はベタな悪戯だと笑いながら、友人達に「今俺に電話してるの誰?」と聞いた。
しかし、友人達は口々に俺じゃないと答えた。
それもそのはず、彼らの携帯は全てテーブルに置いてあり、誰も触ってはいなかった。
あれ、と弟は異常な点に気付いた。
今かかってきているこの番号は、自分の携帯の番号だったのだ。
「違うだろ…」
「ヤバいんじゃね?」
にわかに騒ぎだし、友人の一人が自分の彼女に電話した。
「今ヤバい事起きてるんだよね」
すると、ブチッと通話が切れた。
普段、電波が三本立つ部屋なのにも関わらず。
たまらずに、弟も彼女に電話した。
今度は問題なく通話が出来た。
しかし、彼女の声に被さるように男の声がボソボソ聞こえる。
「お前、今周りに誰か居るの?」
「誰も居ないよ…」
「でもお兄ちゃんとかお父さんとかさ」
「だから、誰も居ないってば…」
弟はその男のかすかな声を注意深く聞いた。
すると、その声はこう言っていたのだ。
「助けて」、と…。
すると今まで寝ていた友人が急に目を覚ました。
とても青ざめた顔をしていたので「どうした?」と聞くと一言。
「夢の中で変な男に呼ばれた。あれは死人だ」
軽くパニックになった弟達は、知り合いの霊能者に電話し、今すぐ静岡県内では有名な神社に行って身代わりのお守りを貰って来るように指示を受けた。
早速、弟らは四人揃って神社へと足を運んだ。
もちろん、道中もずっと自分の番号から着信が途絶えなかった。
しかし、その有名な神社の鳥居をくぐった瞬間、鳴り止まなかった着信がパタリと止んだ。
「早くお守り買おうぜ」
「そうしよ」
弟らは「身代わり」という刺繍の入ったお守りをそれぞれ購入し、ようやく一安心だとため息をついた。
今日は早く帰って寝て忘れてしまおうと、足早に神社を去っていく。
そうして鳥居を出たその瞬間、再び携帯が震えだした。
全員の背筋を悪寒が走った。
弟も気持ち悪くなったが、強がりで「お守りがあれば大丈夫だ」と言うと、友人らもその気になり少し落ち着いた。
「ああっ!」と一人が叫んだ。
「どうした?!」
「これ見ろよ…」
その友人はてのひらのお守りを見せた。
そこには「身代わり」という刺繍なんて最初から無かったかのように、文字が消えてなくなっていた。
着信は鳴り止まなかった。
「正直洒落にならんかったもんww」
「お守りの字が消えるとかありえねーよw」
「ほんとにすうって消えたんだよ。不思議だったなあ」
「で、どうなったの?」
「電源切って寝た。あとは知らないw」
「ちょwww」
皆さんも気をつけて下さい。
オイラ静岡だが…
その神社ってどこ?
ってか、創作か?
昨日弟から聞いたんで、今日にでも聞いてみます。
創作ではありません。
ちなみにその後、やたらピンポンが鳴りつづけたという事があったそうですw