実家の隣の家なんだよ。
朝方から夕方までお経がいつも聞こえてた。
お線香の匂いとか尋常じゃなかったんだよね。
でも、そこに住んでる40代の女性は良い人だった。
多分一人暮らしだと思う。その人以外見たことない。
雨が降ってくると俺んち洗濯物とか中に入れてくれてたりした。
田舎だから家に鍵とかしてないんだよ。
でも、たまに隣から発狂した声が聞こえてきた。
なんというか、断末魔、みたいな…
>>50
夏の日にさ、家族が俺残して旅行に行ったんだよ。
俺が行かなかった理由は部活があったから。ひとりで過ごす夜は少しわくわくしてた。でも、エアコン効かないし扇風機だけでも蒸し暑くて寝れなかったなー。
だからTシャツとブリーフだけで汗かきながら無理に寝ようとしてた。
その時だよ。無性に隣の女性は何してるんだろう?
ていう気持ちが沸いてきたんだ。時計は1時を回っていた。
今思えばやめときゃよかったんよ。
>>52
俺んちの一階のトイレの窓から隣の家の中が見れたんだ。
覗いてみたらさ
その女性がボロボロの白装束みたいなかっこして、なんか踊ってるというかなんというか…
俺は好奇心と義務的なものを感じて、もっと見なければ!みたいな感じでさ…
親父の部屋が隣にあってそこの窓からバレないように抜け出したんだ。
そこで俺がみたものは…
>>53
続きます。
そう。そこで俺がみたのは、その女がニワトリの足を持ってお経唱えながら何度も壁に向かって会釈したり
ニワトリをアイスピックみたいなもので突き刺したりしてた。
俺は物陰で見てて、無意識に漏らしたのを覚えてる。
震えながらブリーフはきかえてクソ暑い真夏の夜に布団にくるまって朝を待った。
俺はとにかく夜が怖くて、隣の家が怖くて…
でもそんな不安はすぐに解消したんだ。
>>55
続きます。
一週間経ってないと思う。
死んだんだよ。隣の女。
自殺なのかなんなのかはわかってない。
家も今は取り壊されて、別の家が建ってる。
じいちゃん曰く、あの女は手に着けちゃいけないモノに手をつけたらしい。
足を踏み入れ過ぎたんだな。
宗教が関係してるのかどうかは俺にはわからん。
まだあの夏から10年も経っていない。
これを読んでいるあなた。
ハマりすぎにはご用心…
ご清聴ありがとうございました。
>>60
捕捉。
何やら警察の話しだと
部屋にニワトリとか色んな鳥の死骸や置物があったらしいんだ。
しかも、畳の下に。
もうお風呂入ってこよっと。