四時過ぎ帰宅して、疲れていたので、
そのまま床についた。
引用元: ・死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?170
四時過ぎ帰宅して、疲れていたので、
そのまま床についた。
眠りについてから、何時間たっただろうか、
頭の上の方で、「うふふ、うふふふふ」という
小さい女の子の声がして目が醒める。
目が醒めたといっても、厳密にいうと、
その時点では、まだ目は開いていない。
もう朝だろうし、近所の子が近くで遊んでいるのだろうと、
そんなことを考えつつ、まどろむ意識の中、
目をつぶったまま、また寝ようとしていたのだ。
しかし、しばらくすると・・・また・・・
「ふふふ、ふふふふふふ」と声がする。
すぐ耳元で。
全身からただならぬ異様な空気の強張りを感じた。
さすがに、ハッとして、反射的に目を開いた。
いや、開いてしまった。
天井が見える。
私はあお向けで寝ていた。
外では小鳥がさえずり、
和室の床の間には朝の優しい光が差し込んでいた。
気のせいか?
だが、おなかの辺りの微妙な重さに気が付くのに
時間はいらなかった。
何気なく、視線を天井からおなかの辺りに移す。
小さい女の子がちょこんと座っていた。
ただそう感じた。
全身が真黒でシルエットしかわからなかった。
すでに辺りは明るく、部屋の中も明るいのに、よく見えないのだ。
でも、私にはそれが女の子だと分かった。
しかもおかっぱ頭で和服を着た・・・。
その子の姿を見た刹那、異様な空気の強張りが、さらに緊張し
全身に纏わりついた。
全身を何か圧縮された空気に抑えつけられるような感じで
身動き一つできなくなったのだ。
視線さえ変えられない。
真黒の女の子は、私のお腹の上にじっと座っている。
ずっとこちらを見ているようだった。
本能的に危険を感じた。
これは座敷わらしとかそんな類のものじゃないことを悟った。
悪霊・・・いや・・
死んだじいちゃんばあちゃんにも助けを求めた。
何も効果はなかった。
全身の力を振り絞り必死に抵抗した。
時間は長く感じたが、実際はこの間10数秒間の出来事だろう。
最初は恐怖でいっぱいだったが、どんどんむかついてきた。この霊に。
何も思い当たることをしていないのに、
こんなことされる理不尽さに腹が立ってきたのだ。
「てめーこんちくしょー、ぶっとばしてやる、舐めんじゃねーぞ」
そんなことを思いながら、必死に抵抗した。
「俺を呪い殺したら、今度は俺がおまえを呪ってやる」
その思いが霊に勝ったからでは、もちろんないだろうが、
ふっと金縛りが解けたと同時にふっと霊はいなくなった。
なぜあんな霊が現われたのかは分からない。
峠で連れてきたのか、元々いた霊なのか。
創作、脚色一切ない実話です。
ちなみに、この悪霊、今でもたまに出てきます。
年一か、二年に一か。
撃退できたわけじゃないみたいだね。
今もうしろにいるかもしれない。
さっきファミレスのトイレ行ったらさwwwwwwwwwwwwww
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