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【怖い話】田舎のじいちゃん家で留守番したときの恐怖体験

371: 本当にあった怖い名無し
小さい頃、田舎のじいちゃんちで一人で留守番したときの話。
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371: 本当にあった怖い名無し
小さい頃、田舎のじいちゃんちで一人で留守番したときの話。
じいちゃんちは二階建てで、畳敷きの和室が一階に四室、二階に二室。
廊下や台所、洗面所などは板張りになっている。一階の四室のうち三室は
まっすぐ一列にくっついてる形で、部屋と部屋を仕切る襖を全部開けると
つながってひとつの大部屋みたいになる。
俺はその三部屋の真ん中にあたる居間でTVを見つつごろごろしていた。
夕方、そろそろ暗くなってきた頃、トイレに行きたくなった。
居間を出て廊下を歩いていくと、途中に二階への階段がある。
あれっと思った。上から明かりが差している。二階の部屋に電気がついてるらしい。
その日は一度も二階には上がらなかったし、変だなーとは思ったが、とりあえず
消そうと思って階段を上がっていった。
階段上がりきってびびった。
二つある和室の電灯が、両方とも豆電球だけぽつんとついてる。
さっき見たときは、普通に蛍光灯がついていたはずなのに。途中で消えたとしても
暗くなれば階段登ってく途中で気づくはず。いつこうなったのか全くわからなかった。
怖くなったので速攻豆電球消して階段を駆け下りた。
ガクブルしながらトイレへ。でも、トイレの電灯は普通についたし、何かが
追っかけてくる気配もなかったので、用を足してるうちに落ち着いてきた。

 

372: 本当にあった怖い名無し
結局「最初のは見間違いで、誰かが豆電球だけ消し忘れたんだろ」の
結論に達し、なーんだ俺馬鹿じゃん、とかなり強引に片づけてトイレを出た。
当然ながら帰りも同じ階段下を通る。
多少びびりつつ上を見上げてみたが、二階は真っ暗だった。よしよし、と通り過ぎ、
居間に入る前にもう一回振り向いてみた。
ついてる。
さっきと全く同じ。薄暗い廊下に、二階からの電灯の光が細長く洩れている。
この時点で俺半泣き。が、じいちゃんばあちゃんが電気の消し忘れとかに
厳しい人だったので、このままにしとくと俺が怒られる!と思い
(ときにはペナルティで小遣い減らされたので死活問題だった)
つけっぱなしだったTVの音量を最大にしてからまた行った。
階段下からは直接二階の電灯を見ることはできないが、下に立つと
明らかに二階の蛍光灯がついてる。
怖いので、階段の上にある小さい電灯をつけて、なるべく上見ないように
登っていった。
あと五段くらいまで登ったとき、二階が暗いのに気づいた。
さっきまで何となく感じていた二階からの光がない。階段の電気だけ。
そーっと顔を上げると、豆電球だけついた電灯がちらっと見えた。
そこで限界。

 

373: 本当にあった怖い名無し
ダッシュで階段降りて居間に駆け戻り、廊下に面した障子を全部閉め、
さらに一階の三部屋のふすまを全開にして電気を全部つけた。
こうすれば一階の部屋が残らず見渡せるし、かつ廊下から何か来ればすぐわかる。
そのまま心臓をバクバクさせながら待つ。
何も起こらない。
そのうち、大音量のままだったTVがうるさくなってきたので、少し下げようと
畳に落ちていたリモコンを拾おうとした。
前屈みになった瞬間、電気とTVが一斉に消えた。
いや、完全に消えたんじゃない。三つの部屋の電灯全部に豆電球だけがついている。
暗いオレンジ色の光にぼやーっと照らされる畳敷きの広い部屋。
俺はおあー!とか何とかわめいて家の外に飛び出した。
その後、俺は近くの公園でガクブルしていたのを、帰ってきたじいちゃんばあちゃん
+両親に発見され、連れ戻された。
家は玄関の鍵開けっ放し、家じゅうの蛍光灯つけっぱなし(TVも)状態で、
めちゃくちゃ叱られた。お化けが出たーと一応訴えてみたものの、
全く相手にされずに終了。
それ以来俺は豆電球が怖くなり、寝るときも電気は全部消すようになった。
で、後日談というか、後になってあれ?と思ったことがひとつ。
俺がいたのは和室三つをつなげた部屋だったから、電灯も三つあった。
でもあのとき、三つ並んだ豆電球の後ろにもうひとつ豆電球がともっていた。
他の三つより少し暗くて色も赤っぽいやつ。そしてその後ろに、
何か黒いものがぶらさがっていた、ような気がする。
とりあえず、その後じいちゃんちで変なことは起きていない。
長文乱文スマソ

 

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