奇妙な話

【奇妙な話】気分転換で山に行ってから、信じられない事が・・・

152: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2014/04/20(日) 01:58:28.80
話しても信じて貰えないと思うし話半分で読んで
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152: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2014/04/20(日) 01:58:28.80
話しても信じて貰えないと思うし話半分で読んで
二年前くらいの事なんだけど、
高校卒業して入った職場が役場の臨時職員で
回りが一回りも二回りも上の人ばっかりでさ。
他の職員の人たちとジェネレーションギャップあり過ぎて
距離感が掴めなくて俺はテレビもあんまり見ないし
音楽も特に興味ないからなおさら話が続かない
それに特定のおっさんからパワハラ?みたいな感じでからかわれて
半年とかで辞めちゃってさ。

 

153: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2014/04/20(日) 02:00:44.26
続き
2週間くらいはただ家でぼんやりすることしかしてなかったけど
ちょっと気分転換に散歩に行こうと思ってある日家を出たんだ。
特に行先とか考えずにあるってたら目の端に山が入ってそこに行こうってなんでか思った
その山は小学校の近くの山でそんなに大きくない、子供の足でも30分くらいで登れるくらい小さい山
住んでる所がド田舎で回りに何にもないから小学校の頃は皆でその山登ってエアガン撃ち合うって遊びばっかりやってた。

 

154: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2014/04/20(日) 02:02:59.84
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久々に登ると体力落ちてるのか結構しんどくてひぃひぃ言いながら大汗かいた。
その山のてっぺんには阿吽像の立った門と、その奥に小さな神社があるんだけど
それを見て首をひねった。
小さい頃の記憶だとその神社の扉は青く塗られた鉄の扉で絶対開かない様になってたはず
昔友達と中を見てみようって事になって石で叩いたり隙間に棒突っ込んでこじったりしても
びくともしなかった扉が全開になってた。
中は結構きれいで何にも置いてなくてガランとしてた
その時は神社の関係者の人が掃除でもするために開けたんだろうって思った。

 

155: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2014/04/20(日) 02:05:08.18
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息も結構上がってて息するのもきつかったから神社の階段に座って携帯いじりながら一休みしてたら
またおかしい事に気付いた、あったかすぎる。その時は10月で肌寒かったし、山の上は木で太陽の光もあんまり届かない
それなのに春先みたいなあったかさだった。
あれ?って思ってるといきなり携帯の電源が落ちて画面が真っ黒になった
不気味だなぁって思いながら電源をもう一度つけようとしてたら背筋がぞぉっとした
真っ黒な画面に女が映ってた、画面に映ってたって言うか俺の背後にいた。

 

157: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2014/04/20(日) 02:07:10.67
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開け放たれてる神社の部屋の奥にいつの間にかいて俺はそいつが人じゃないってわかった。
背がかなり高くて、黒だか灰色の着物だか浴衣だかを着てて顔は黒い画面でもわかるくらい真っ白
真っ黒で長い髪を風も吹いてないのに左右上下にゆらゆらさせてた。
ソイツはすぅって滑るみたいにゆっくりこっちに近づいてきた。
俺はもう怖くて怖くて逃げたいのに体が固まっちゃって全然動けなくなってた。
どうしようとか考えてる内にもうあと数歩のところまで近づかれてて
周りはあったかいのに体の芯は冷たくてしょうがなかった。

 

158: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2014/04/20(日) 02:09:23.88
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もう触れんばかりまで近づいてくるとその女はゆっくり屈んできた。
画面には女の腰までしか映ってなかったけどこのままだと顔を見てしまう
怪談話だと顔がぐちゃぐちゃだったりって話がよくあるのを思い出して泣きそうになった。
そしていよいよ画面に顔が映った、ぐちゃぐちゃでは無かった。
中性的な顔つきしてたけどその目が怖かった、白目が無くて全部真っ黒。
口の隙間から掛かる息が異常に熱かったのを覚えてる。
数秒が何時間にも感じる程緊張してた。

 

159: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2014/04/20(日) 02:11:25.32
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どうしようって必死に考えてるとその女が手を伸ばしてきた
横目で見たソイツの腕は大理石かと思うくらい真っ白で何となく光沢があった。
俺の肩に女の着てる着物の袖が掛かった。それは柔道着みたいにどっしりしてた
ぬぅって伸ばした女の手が俺の持ってる携帯を掴んでぐいぐい引っ張ってきた。
恐怖でガチガチになった俺は携帯をかなり強く握り絞めてたみたいで中々取れない事に腹が立ったのか
それまでより強い力でグイッと引っ張られて携帯をもぎ取られた。

 

160: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2014/04/20(日) 02:13:29.09
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そこでもう恐怖の限界を突破して何が何だか分からなくなって駆け出した。
比喩じゃなく文字通り山を転がって山の入り口まで降りてった。
転んで腫れるわ笹の葉で手を斬るわで傷だらけ、携帯も頂上に置いてきちゃったしもう散々。
今から戻って携帯取りに行くのは絶対やだったからとぼとぼ家に帰った。
家に着いて泥だらけの服を脱いでる時にまた驚いた。
ズボンのケツポケットに携帯が入ってた、いつの間に入ったのか分からなかった。

 

162: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2014/04/20(日) 02:16:34.97
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その日から何日かガクブルしながら過ごしたけど特になんも無く過ごした。
そんでの去年の7月の事、親戚のばぁちゃんの三回忌でお寺に行くことになった。
友達の母親がおかしくなってその寺でお祓いうけた事あるって話を聞いたことがあったから
俺もあの山でのこと話した方がいいかな?って思ったけどそこの坊主は外車乗ってるし
酒癖悪いしで俺からみるとクソ坊主にしか見えなかったし、あれから特に心霊現象がある訳でもないから
別に良いかなって結論になった。
寺に着いて親戚一同と合流して寺の中に入るとお坊さんが挨拶して招いてくれたんだけど
俺の顔見たらなんか目を見開いて神妙な顔つきになった。

 

163: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2014/04/20(日) 02:18:36.78
続き
何だろうと思いながら寺に入ろうと靴を脱ぐと「待った、君は入らなくていい。終わるまで外で待ってなさい」って言われた。
俺も親も親戚もぽかぁんとして何故か理由を聞いても教えてくれなかった。
何か失礼なことでもしたかなぁって思いながらお経と説教を寺の外で聞きながら待った。
全部終わってから少し離れた店で食事会があった。
親戚と坊主でなんてことのない世間話をしながら寿司を食ってたら
「○○さん(俺の名字)の所は孫諦めるしかないねぇって」坊主が言って来た。

 

164: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2014/04/20(日) 02:20:39.20
続き
酒も入って顔が真っ赤だったけどその声は素面の時と同じ喋り方だった。
俺も親も親戚もいきなりの発言に眉をひそめた
父親が「寺でのことといい息子が何か失礼なことでもしましたか?」って聞くと
坊主は「あっいやいやそういう事じゃぁないんだけどね」
「○○君。キミさ、あっちの山で何かあったでしょ?」
俺はそれを聞いてあの時の事を思い出した。
周りはシーンとして誰も話さないし坊主の鋭くなった視線に何となく耐えれなくなってあの時の事を話した。

 

167: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2014/04/20(日) 03:01:48.06

連投で規制されてたわ

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全部話すと坊主は「はぁやっぱり」って顔をした
父親が「それは何か悪い者なんですかね?」って坊主に聞くとまた焦った様に首を振った
「悪い者じゃないよ。山の神様だね、○○君はソレにあったんだね」
一人だけでうんうんと納得して頷いてた。
「それで何で孫は諦めろなんて事を?」
父親がやや喰い気味に問うと坊主は唸りながら言った
「○○君は気に入られたみたいだね。後ろにまだ憑いてきている」
それには親戚一同もざわっとなった
「きっかけは何か分からないけども、○○君は婿さんみたいなのにされてしまったね」

 

168: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2014/04/20(日) 03:04:32.79
続き
俺は「どうにかすることは出来ないんですか?」って聞いた
坊主は「小さい山居たって言っても神様だからねぇ、強いしちょっとやそっとじゃ諦めないからねぇ」
っと自分にはどうすることも出来ないと言う感じでこう言って来た。
母親が不安そうに「じゃあ結婚も出来なければ子供も生涯出来ないって事ですか?」と聞くと答えは
「独占欲が強そうだし付き合ったり結婚したりしたら相手の方が怪我したり危害を加えられちゃうかも知れないね」
とのことだった。俺はイケメンでもないしオタク趣味だから鼻から結婚なんて諦めてたからそれに対しては何とも思わなかった。

 

170: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2014/04/20(日) 03:06:57.80
家に帰ると両親はまぁ○○はダメでも兄がいるし孫はソッチに任せよう。神様に気に入られるなんて名誉なことだなんて言ってた
それから何度か不思議現象があったけど特に怖い心霊現象には襲われず、実感も無く今に至ると
これで終わりです。正直坊さんの話も何言ってんだコイツ?って感じだし
俺はあんまり信じてない話。長々と失礼

 

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