907: 関西人 2001/05/09(水) 14:51
今から4年ほど前の今ぐらいの季節の話です。
引用元: ・死ぬ程洒落にならない話集めてみない?PART4!
907: 関西人 2001/05/09(水) 14:51
今から4年ほど前の今ぐらいの季節の話です。
夜の11時頃、東大阪まで彼女を車で送って、
奈良の自宅へ帰ろうとしていたんですが、
阪奈道路の登り道に入ってすぐちょっと眠気が出てきたため、
空気を入れ換えようと指が出る程度に少し窓を開けました。
平日だったので周りには他の車が走っておらず、とても静かでした。
2,3ヶ月前ににねずみ取りにやられたばかりでそれ以来おとなしく走っていたのですが
この時間で周りに誰もいないし、この道はねずみ取りの場所が決まっていたので
ちょっとアクセルを踏み込んで夜景の見える場所まで飛ばそうと考えました。
何度かカーブを切った後、直線になったのでスピードを緩め、惰力で走っていると
ピチピチピチという音が聞こえてきました。
すぐタイヤに石が挟まった音だと気づき、広くなった場所で車を路肩に寄せて
後輪のあたりをチェックしていると、突然背後から馴れ馴れしく
「どうしたん?」と声をかけられました。
一瞬心臓が飛び出るほどビックリしたんですが、すぐ気を取り直して
相手の顔を見ると、20歳くらいの気の弱そうな青年でした。
夜の11時頃、東大阪まで彼女を車で送って、
奈良の自宅へ帰ろうとしていたんですが、
阪奈道路の登り道に入ってすぐちょっと眠気が出てきたため、
空気を入れ換えようと指が出る程度に少し窓を開けました。
平日だったので周りには他の車が走っておらず、とても静かでした。
2,3ヶ月前ににねずみ取りにやられたばかりでそれ以来おとなしく走っていたのですが
この時間で周りに誰もいないし、この道はねずみ取りの場所が決まっていたので
ちょっとアクセルを踏み込んで夜景の見える場所まで飛ばそうと考えました。
何度かカーブを切った後、直線になったのでスピードを緩め、惰力で走っていると
ピチピチピチという音が聞こえてきました。
すぐタイヤに石が挟まった音だと気づき、広くなった場所で車を路肩に寄せて
後輪のあたりをチェックしていると、突然背後から馴れ馴れしく
「どうしたん?」と声をかけられました。
一瞬心臓が飛び出るほどビックリしたんですが、すぐ気を取り直して
相手の顔を見ると、20歳くらいの気の弱そうな青年でした。
908: 関西人 2001/05/09(水) 14:52
別に大したことじゃないので内心放って置いてくれと思いましたが
邪険にする理由もないので「タイヤに石が挟まったみたい」というと
すぐ、「これちゃう?」といって彼が指さしたので
そこをみるとけっこう深く石が突き刺さっていました。
手や木の枝では取れそうにないので車に積んでいる工具を出そうとすると
彼はすかさず「これ使い?」とドライバーを差し出してくれました。
すぐ石ころを取ってドライバーを返そうと立ち上がると彼はいつの間にか
車を離れ道の上の方に向かって歩いていました。
「ありがとう!これ!」と結構大きい声で呼んだのですが彼は気づかずに上の方に止めてある
白い車に向かって歩いていき、ドアを開けて乗り込んでしまいました。
車までは60mくらいの距離でしたが僕は自分の車に乗り、
彼の車のそばまでゆっくり寄せようとして唖然となりました。
さっき開けるところを確かに見たのに車にはドアが無いのです。
そればかりか停めてある場所は草むらの中、タイヤもなく窓ガラスもなく
捨てられている車だったのです。もちろん人の気配はありません。
慌てて手に握っているドライバーを見ると手に赤錆が付くような
サビだらけのドライバーでした。
僕は急に怖くなり助手席の窓を開けて草むらへドライバーを投げ捨て車を加速させました。
すると突然耳元で「乗せてってや!」という声が聞こえました。
無我夢中で家までたどり着いたのですが、途中の信号が青だったのか赤だったのか
どの道を通ったのかも覚えていません。
その後身の回りにはおかしなこともなく平穏に過ごしています。
不思議な出来事でした。
邪険にする理由もないので「タイヤに石が挟まったみたい」というと
すぐ、「これちゃう?」といって彼が指さしたので
そこをみるとけっこう深く石が突き刺さっていました。
手や木の枝では取れそうにないので車に積んでいる工具を出そうとすると
彼はすかさず「これ使い?」とドライバーを差し出してくれました。
すぐ石ころを取ってドライバーを返そうと立ち上がると彼はいつの間にか
車を離れ道の上の方に向かって歩いていました。
「ありがとう!これ!」と結構大きい声で呼んだのですが彼は気づかずに上の方に止めてある
白い車に向かって歩いていき、ドアを開けて乗り込んでしまいました。
車までは60mくらいの距離でしたが僕は自分の車に乗り、
彼の車のそばまでゆっくり寄せようとして唖然となりました。
さっき開けるところを確かに見たのに車にはドアが無いのです。
そればかりか停めてある場所は草むらの中、タイヤもなく窓ガラスもなく
捨てられている車だったのです。もちろん人の気配はありません。
慌てて手に握っているドライバーを見ると手に赤錆が付くような
サビだらけのドライバーでした。
僕は急に怖くなり助手席の窓を開けて草むらへドライバーを投げ捨て車を加速させました。
すると突然耳元で「乗せてってや!」という声が聞こえました。
無我夢中で家までたどり着いたのですが、途中の信号が青だったのか赤だったのか
どの道を通ったのかも覚えていません。
その後身の回りにはおかしなこともなく平穏に過ごしています。
不思議な出来事でした。