かなり昔の話なのですが、当時本気で洒落にならんかったので書かせてもらいます。
小学五年生の林間だったと思います。
Ｈ高原のＫという旅館に二泊三日だったはず。
一日目、二日目は怪我も何もなく、楽しく過ごしました。
「夜の集い」（だったと思う）をやるため、講堂（？）に移動。
みんな早く部屋に帰りたくてすっごいシケてたの覚えてます。
で、私と友達二人がこっそり抜け出して部屋に帰ったんですね。しばらく三人で雑談して、ネタが尽きて帰ろうか、という時です。
部屋の外に出てドアを閉めようとしたら、何か聞こえたような気がしたんです。女の子二人の話し声・・・。
何を言っているのかはわかりませんでしたが、気の強いリーダー系の女の子と、聞き上手な女の子。
何故かそんな気がしました。
隣の部屋に誰か居るのかな？、と思って覗いてみても誰も居ません。
空耳だと自分に言い聞かせてさっさとドアを閉めたら、一瞬、話し声が止まりました。
私が驚いて手を止めると、また話し声が始まりました。
でもさっきまでと違う・・・私の事を話している？
また何故かそんな気がして、恐怖で頭がおかしくなってしまいそうでした。
凄い叫び声をあげて、友達放って階段駆け下りて・・・無我夢中で走りました。
講堂について、息を整えていると友達二人が追いついてきました。
何故急に走り出したのか、と訪ねてくる友人に必死で説明しました。
すると、友人の一人・・・仮にＮさんとします。
その子が青い顔をして「・・・私も聞こえた」と。
Ｎさんの話によると、私の聞いたのとは違うみたいなんですけど「○○ちゃん（私の名前）を追いかけてたときにトイレから女の人の笑い声が聞こえた」とのこと。
女の子じゃない、あれは絶対に女の人だと言っていました。
なんか悔しかったので周りに居た子達にその話をして回ったんですね。
そしたら、ある二人の女の子の口から意外な言葉が・・・。その二人を仮にＡさんとＯさんとします。
ＡさんとＯさんは二日目の昼、食堂で昼食を食べていると後ろで話し声がしたらしい。
しかし、振り返ってみると、誰も居ない。
空耳かな？と特に気にもせずに食事を続けた。すると今度はバタバタと足音がする。（複数だったらしい）
うるさいな！と振り向くと誰も居ない・・・。
呪われると嫌なので誰にも言えなかったんだそうです。
誰も信じてくれないことは解っていたのでもう言わないことにして、集会が終わるとすぐに部屋に戻りました。
家に帰ってから足音や話し声が聞こえるようになった、と皆言っていました。
私も勿論聞こえまし・・・まぁ、ビビりすぎて幻聴聞いてただけかもしれませんが・・・。
テレビが勝手についたり消えたりするとか、風も無いのにドアにつけてるベルが鳴るとかいうこともありました。
でも、それよりもっと怖いことがあったんです。
それは、最後の夜に撮った写真。
よく見ると、一番怖がっていたＮさんの肩に小さな手がのっているのです。
心霊写真なんて初めてみたので本気で吃驚しました。
これ以上、怖がらせるのはいけないのでＮさんには黙っておくことにしてます。