490: トイレの貞子さん 1/3 2008/05/02(金) 23:59:52 ID:MNRTz+kq0
前スレで話したのと同じ、美容師さんから聞いた話。
490: トイレの貞子さん 1/3 2008/05/02(金) 23:59:52 ID:MNRTz+kq0
前スレで話したのと同じ、美容師さんから聞いた話。
その美容室の近くのカラオケの女性用トイレに幽霊がでると言うよくある話。
普通なら、開いた個室は内開きのドアが全開で奥へと傾いているはずなのだが、
そのトイレの一番奥の個室はドアが半分ほどの半端な状態で開いており、
鍵も開いている状態と閉じている状態の真ん中になっている事があるらしい
(丁度、使用中かどうかを示す、ノブの赤いのと青いのが半分ずつ見える状態)。
トイレの個室に入り用を足していると、誰もいない筈の隣の奥の個室から
「カラカラカラ…」とトイレットペーパーを取る音がするのだそうだ。
おかしいと思って覗いてもやはり誰もいない。ペーパーにも変化はない。
用を終えて鏡に向かうと、鏡に映ったその個室のドアの隙間から人影が見える。
その人影はもの凄く長い髪で、前髪で顔が見えない。リングの貞子を連想させる
様相をしているらしい。その美容師さんはこれと全く同じ体験談を、既に4人の
お客さんから聞いたそうだ。で、その話を他のお客さん(女性)にもしたらしい。
491: トイレの貞子さん 2/3 2008/05/03(土) 00:00:38 ID:MNRTz+kq0
その話を聞いた女性は、ある雪の降り積もる冬の日、合コンに参加したそうだ。
で、件のカラオケに。そこでその女性は「ここのトイレって出るらしいよ」と
美容室で聞いた話を持ち出す。居合わせた女性は早速 見に行こうと言う話になり
トイレに向かったが、奥の個室も他の個室と変わらずドアも普通の状態。
もちろん貞子風の人影も何処にも見当たらない。何事もなかったので拍子抜けして
「その美容師さん何か大袈裟に言ったんじゃないの?」という話になり、
小部屋に戻る。「俺にはそういうの見えないし、そんなの絶対にいる訳ないよ」
待っていた男の一人もそんなようなな事を言ったんだって。
しばらくしてその男がトイレに行くといって部屋を出たらしい。もちろん男性用。
だが、彼が出て行ってからずいぶん時間が経ったが戻ってこない。
残りの男性がトイレに確認に行ってもいない。女性用にもいない。
店内の何処を探しても見つからないのでカウンターの店員に尋ねると
「男性の方が独り言をいいながらフラフラと出ていった」のだそうだ。
携帯で電話をしても連絡が取れず心配していたのだが、翌日に見つかった。
なんと彼は路面に積もった雪の上に横たわり、全身が凍傷になっていたらしい。
何故そんな事になったのかを彼に尋ねると、こう語ったそうだ。
で、件のカラオケに。そこでその女性は「ここのトイレって出るらしいよ」と
美容室で聞いた話を持ち出す。居合わせた女性は早速 見に行こうと言う話になり
トイレに向かったが、奥の個室も他の個室と変わらずドアも普通の状態。
もちろん貞子風の人影も何処にも見当たらない。何事もなかったので拍子抜けして
「その美容師さん何か大袈裟に言ったんじゃないの?」という話になり、
小部屋に戻る。「俺にはそういうの見えないし、そんなの絶対にいる訳ないよ」
待っていた男の一人もそんなようなな事を言ったんだって。
しばらくしてその男がトイレに行くといって部屋を出たらしい。もちろん男性用。
だが、彼が出て行ってからずいぶん時間が経ったが戻ってこない。
残りの男性がトイレに確認に行ってもいない。女性用にもいない。
店内の何処を探しても見つからないのでカウンターの店員に尋ねると
「男性の方が独り言をいいながらフラフラと出ていった」のだそうだ。
携帯で電話をしても連絡が取れず心配していたのだが、翌日に見つかった。
なんと彼は路面に積もった雪の上に横たわり、全身が凍傷になっていたらしい。
何故そんな事になったのかを彼に尋ねると、こう語ったそうだ。
492: トイレの貞子さん 3/3 2008/05/03(土) 00:01:26 ID:MNRTz+kq0
トイレで用を足し、手を洗おうとしたら、鏡に自分の背後に立った女性が見えたらしい。
その女性は聞いていた話の通り、髪が異様に長く前に垂らしていた。
ただ一点違っていたのは、前髪が分かれその隙間から顔が窺えたこと。
そしてその顔は驚くほど美人に見えた。「うわっ綺麗だな」と思った瞬間、
その女性に突然、鈍器で殴られた…或いは、そのような感覚があった。
フラ~っとなってると続けて女性が口を開き「ねぇ、あたしといい事しない?」などと言う。
普通の判断力があったら、そんな異常な状況だったら警戒心が先に働くだろうが、
もう魅入られてしまったのだろう、彼はためらう事なく頷くばかり。
そして彼女に導かれるまま店を出て行った。辿り着いたのは、何処かの会社の倉庫の前。
そこには何故か布団が敷かれてある。「あたし準備してくるからそこで寝て待ってて…」
彼女はそう言い残し姿を消した。「きっとシャワーでも浴びてくるのだろう…」
彼はボンヤリとした頭でそう思い深く考えもせずに、そこに横たわり、そして寝入ってしまった。
翌朝、早朝出勤した従業員に彼は発見される。一面真っ白の雪の上に彼は眠っていたそうだ。
たまたま早く起こされたから全身が凍傷になるくらいで済んだものの、
そのまま眠り続けていたら凍死していただろうという事だ。
その女性は聞いていた話の通り、髪が異様に長く前に垂らしていた。
ただ一点違っていたのは、前髪が分かれその隙間から顔が窺えたこと。
そしてその顔は驚くほど美人に見えた。「うわっ綺麗だな」と思った瞬間、
その女性に突然、鈍器で殴られた…或いは、そのような感覚があった。
フラ~っとなってると続けて女性が口を開き「ねぇ、あたしといい事しない?」などと言う。
普通の判断力があったら、そんな異常な状況だったら警戒心が先に働くだろうが、
もう魅入られてしまったのだろう、彼はためらう事なく頷くばかり。
そして彼女に導かれるまま店を出て行った。辿り着いたのは、何処かの会社の倉庫の前。
そこには何故か布団が敷かれてある。「あたし準備してくるからそこで寝て待ってて…」
彼女はそう言い残し姿を消した。「きっとシャワーでも浴びてくるのだろう…」
彼はボンヤリとした頭でそう思い深く考えもせずに、そこに横たわり、そして寝入ってしまった。
翌朝、早朝出勤した従業員に彼は発見される。一面真っ白の雪の上に彼は眠っていたそうだ。
たまたま早く起こされたから全身が凍傷になるくらいで済んだものの、
そのまま眠り続けていたら凍死していただろうという事だ。