【意味怖】ある家庭科教師の涙

「有る家庭科教師の涙」
７月５日
文部省や教育委員会で奨学１年生の６～７歳の子供たちにも「家庭科」を教えることが法案で
通った、私はある１年生のクラスの担任でもあり「家庭科の教師」でも有る、頑張るぞ！
子供たちに早速教えることにしたが「せんせい、それはおんなのこがすることだよ」いた、こういった
頭ガチガチの子・・。「これからはね男だってお裁縫や料理をしないといけない時代なの」全く時代錯誤もはなはなしい
料理の鉄人はなんなんでしょうかね！
「はい３班に別れて、１班はご飯を炊きます良くお米を研いで水を吸収させてね。２班はお味噌汁よ具はワカメと豆腐です
出汁のとり方に気をつけて、３班はメインのポークカレーです」
皆、頑張って作っている文句言っていた子は２版でお味噌汁作りに必死だ。
３班の子のなかに一生懸命頑張っている子が居た「気をつけてね」その子は嬉しそうに笑った。
やがて出来上がり「いただきまーす」みんなで手を合わせて食べる、あの子が嬉しそうに食べているので「今度パパとママにも作ってあげると
いいよ」といった。
７月８日
あの子がソワソワしている「どうしたの？」と聞くと「ママがびょういんからかえってくるの」
といった、病気だったのかな？
７月９日
あの子の様子がおかしい今日は「お弁当の日」なのに一人だけ菓子パンだ。

７月１１日
あの子が校舎裏で泣いていた、理由を聞くと「せんせい、いいこになるにはどうすればいいの？」
と聞いてきた、原因はこの子の生まれたばかりの妹にあり、父母どころか祖父母、叔父･叔母も
この子をほったらかしにしたのだ、いくらなんでもひどすぎる！私も６歳のとき弟が生まれて似たような経験を
したが、母方の祖母だけは「お前だって大事な孫なんだよ」と支えてくれたのに。
７月１５日
あの子の家に個人的に家庭訪問をするためにアポを得るため電話をする。
「私、○○君の担任で××というものですが・・・。」
「ああ、先生ですか息子がお世話に・・・申し訳ありません娘が泣いていますので」
何と即切り、このままじゃあの子はどうなってしまうんだろう？
あの子が自殺をしたらどうしよう、私は無力だ生徒のために何も出来ない。
７月１７日
あの子に「先生が君のパパとママにガツンと言ってやるからね！」「せんせい、だいじょうぶだよ、いいことおもいついたの」
あの子は笑顔を見せてくれた、でも「いいこと」って？
７月１８日
大変なことが起きた、心配であの子の家に行くと父親が半狂乱で母親はゲタゲタ笑っている。
カレーの匂いがするので行って見ると台所のあちこちが血だらけになっていて、あの子が必死にカレーを
作っていた、そばに捨てられていた「ベビー服」と「よだれかけ」で全てを理解した。
「あっ、せんせいきていたの？ママがたべたいっていってたからつくったの
みんな、よろこんでくれるかな？」私はこの子を抱きしめながら「ごめんね」と泣いた。先生失格だ！
この子はもう心がボロボロだったのだ、愛されたかっただけだったのにこんなことになってしまった。
「せんせい、どうしてないてるの？」