これまた聞き伝いですまんが、俺の先輩の話。
その先輩(Yさんと呼ぶ)が大学二年目の時、新入生歓迎会と言うものをやるという話になったらしい。
これまた聞き伝いですまんが、俺の先輩の話。
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その先輩(Yさんと呼ぶ)が大学二年目の時、新入生歓迎会と言うものをやるという話になったらしい。
でもそんなに堅い歓迎会じゃなくて、目立ちたい奴がなんかやるとか、特技を披露したいやつがなんかやるとか。
そう いった適当な歓迎会だとか。
でもやっぱり準備と言うものは必要で、Yさんはその準備の係に成り行きでなってしまった。
大学自体も結構適当な所があり、準備が遅くなる時は学校に泊まったりしてもいいらしかった為、その日Yさんは同級生のMさんと一緒に一日中準備をしていたらしい。
準備を進めていた場所は体育館。
でもYさんは体育館をあまり使わない講義ばかり出ているので、体育館に入るのはその日がほぼ初めてだったそうだ。
で、Mさんと二人で準備を進めていると、Yさんは突然大きい方の便意を感じたらしく、Mさんに告げて体育館の備え付けトイレに向かった。
続く。
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続き。
もちろんそこのトイレも初めてなので、適当に手前の個室を選んでそこに入る。
さあ用を足そう、と言う時に、Yさんは違和感を覚えた。
そこのトイレは和式で、しゃがむと目の前に水を流すレバーがあり、右側にトイレットペーパーがあるという構造。
しかし何かおかしい。
よく見ると目の前のレバーが真っ黒に塗り潰されている。
普通なら銀色なのに。
なんか気持ち悪いなぁ、と思いながらふとトイレットペーパーに目線を移すと、そこも塗り潰されている。
マジックのようなもので、小さな隙間一つ残さず。
流石に気味が悪いので、さっさと用を足してYさんはそそくさと体育館に戻った。
せっせと作業をしているMさんに、Yさんはさっきの事を話してみたらしい。
すると、Mさんはその事についてなにか知っているらしかった。
「何で塗り潰されてるか知ってる?」
というMさんの問いに、Yさんは落書き、ともっともらしい答えを返すが、そんなもんじゃ済まない答えが返ってきた。
「あそこな、反射してうつるんだ。だから真っ黒なんだよ」
何がうつるのかはMさんは教えてくれなかったらしい。
それからというもの、何故かYさんは見えてしまう体質になったとかw
長文、駄文失礼。