別に怖くもないんだが不思議だった話。
うちの家では神様を祭ってあるんだが(別に神社とかではない)
そこはちょっとした神棚じゃなくて、8畳の部屋をでかでかと占領する祭壇?なんだ。
小振りな米俵を積んだり、縄張ったり、酒瓶が並んでいたり、なぜかビールとかスナック菓子とか塩が袋ごと置いてあったりする。
なんでもどこかの神社から分けてもらった(神様分けてもらうってどーよ)格の高い神様らしく、
うちでは「ミヤウチ様」って呼んでる。
で、むかし小さかった頃、そのミヤウチ様に供えているお菓子を俺は食べちまったんだ。
子供のすることなんで、隠ぺい工作とか高度なことはできず、お菓子の袋をテレビの後ろに隠していたらそっこーでばれた。
当然オヤジがブチ切れて、かなり長時間こっぴどく怒られた。
それで最後にミヤウチ様に謝ってこいということになり、俺は泣きながら離れに向かった。
ミヤウチ様が祭ってあるのは昔の母屋で、現在住んでいる住居と渡り廊下で繋がっている。
旧母屋は16畳の和室で、襖で8畳ずつに区切られるような作りになっている。
ミヤウチ様の祭壇があるのは、入って襖に仕切られた奥の8畳だ。
俺はミヤウチ様に謝ろうと、いつものように襖を開けた。すると、開けた先に何故かでっかいひげ面のおっさんの顔があった。
あまりのことに俺が固まっていると、そのおっさんはジッとおれの眼を見て、一言だけ「泣くな」って言った。
声は結構若い感じだったように思う。
まあ当然、俺はさらに泣いて両親のもとに逃げ帰った。
話を聞いたじーちゃんは「ミヤウチ様見たのか」と嬉しそうだったが、当時の俺はビビりまくってほとんどそこには近づかなくなった。
別に祟ったりしたわけではないので、いま思い出すと、怖がりすぎて悪いことをしたように思う。
>>488
ミヤウチ様漢前だなww
>>488
まるまる8畳に祭ってあるなんていいなあ
神社では拝殿、本殿とご神体は奥に祭られるけど
16畳を分けてるから同じなのかな
呼び方も何とかの神とかぎょうぎょうしくなくて
「様」っていうのがいいね
しかも優しいし
「泣くなっつっただろーが」とか言わないんだもんね
>>488
お供え物のお菓子を盗られても怒らないどころか慰めてくれるミヤウチ様、テラカッコヨスw
>>488
さすが神様だな度量が大きい
おれなら往復ビンタ食らわすな
>>508
お前、みやうち様に往復ビンタくらわすとか…。
いくら器の大きいみやうち様でも叱られるだろ。
いたずら小僧をちょっと叱るつもりでヒゲ面で待っていたところ、泣きながら>>488が登場。
叱るかしばらく見ていたが結局「泣くな」と一言のミヤウチ様、かっこよすぎ。
自分の家にもお祀りしたいw
補足すると、ミヤウチ様には正式名称があるはずです。が、俺は忘れましたw
なんか難しい漢字が並んでいる感じの名前でした。
昔、一番詳しいであろうじーちゃんに来歴を聞いたのですが、
「貰ってきた。貰ってきた」としか言わないので(ジジイ…)、叔父さんに詳しい話を聞いた覚えがあります。
なんでも、曾々祖父がどこかの神社(天神系列?)の建て替えに多額のお金を出したらしく、
その折に、うちでも祭るようになったとか(さすが長男)。
曾祖母の葬式の時にそこの神主の方が来て、叔父はその時に話を聞いたそうです。
祭るにあたり、格式ばった儀式のようなものはしません。精々正月に餅を供えるぐらいです。
ですが毎食、膳は1つ多めに用意してお供えしています(カレーなどを祭壇の前に置くと素晴らしくシュールですが)
うちを継ぐのは従兄(32歳毒男)なのですが、すでに「俺はミヤウチ様の嫁になる」とか言ってます。
我が家でミヤウチ様を見たのは曾祖母(故人)と俺だけです。
曾祖母のほうは少し怖い話になります。
あとはじーちゃんが明け方に地鳴りのような足音を聞いたことがあるらしく、
以来、ミヤウチ様は夜中に散歩していると信じて疑いません。
そのため、家の門はいつも開けてあります。
あと少し前に、自分と同じサイズのスニーカーをお供えしてました(ほんと残念だ)
まあ、家族のだれもが認める我が家の家長みたいなもんなんで、これからも大事に祭っていきたいと思います。
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>>ミヤウチ様その2