友達Aの兄で霊感体質のヒロさんに阿蘇の赤橋に連れて行かれた時のこと
ヒロさんには保育園の頃から世話になっていて、色んな体験をさせてもらってる
その中のひとつを
肝だめしとして地元じゃ有名な自殺・心霊スポットの阿蘇の赤橋に連れて行かれた。
橋に着いたのが1時30分。ヒロさん曰く「丁度いい時間やね!」らしい。
車から降りると、そこはすでに凍りつくような空気が流れていた。
きっと気のせいだとやせ我慢していると、突然Aが橋の方を指差しながら叫んだ。
「ば!橋!あそこ誰か手摺登っとる!」
Aに差された方を見ても何も見えない。むしろ反対岸が見えるかも危うい。
そうしている内に、Aは何かに向かって走り出した。唖然としてそれを見ていると、
血相を変えてヒロさんも追い掛けて行った。
あろうことかAが手摺を登り始めた。
「おいS(俺のこと)!止めんの手伝え!」
ヒロさんの叫び声で足が動く様になり、急いで走って行った。ヒロさんが左足を引っ張り、
俺が腰を引っ張る。華奢なAとは思えない程の力で登っていて、2人がかりでもギリギリだった。
Aが「うぅーあぅー」とか言いながら白目を向いていたのを見て泣きそうになった。
「離さんやこらっ!」
ヒロさんが引っ張るのを止め、手摺の向こうの何かを蹴ると、ふっとAの力が抜けて俺の上に
落ちてきた。Aは失禁してた。
「S、立て。さすがにまずい。ふざけすぎた。」
Aはヒロさんに担がれて車まで戻り、俺は半分腰を抜かしながらも戻った。
そのまま山を降り、ローソンの駐車場まで無言でヒロさんは運転した。ローソンに着くと同時に
Aが目を覚まして、ヒロさんがパンツを買ってきてた。一言「ごめん」とヒロさんが謝った。
Aが言うには、こういうことらしい。
車を降りると橋の真ん中辺りに茶色の服を着た人が立っていて、今にも飛び降りそうだった。
考えるより先に体が動いて、その人を押さえたまでは良いけど、足を掴んだ筈なのに
なぜか手を「掴まれて」いた。なんで?と思うと同時に強く引っ張られて「こりゃ死ぬな」と思った。
俺とヒロさんが後ろから引っ張っているのは分かってた。けど力で勝てるとは思ってなかった。
ヒロさんがAを引っ張る何かを蹴ると掴んでいた手が消え、同時に意識も飛んだ、ということだ。
ヒロさんは苦笑いしながらそう言った。それを聞いたAは失禁したくせに笑っていた。
そこも怖かった。
でも帰りの車は何故か明るかった。今からネットカフェ行くか!とか他愛ない話をしてた。
朝、別れ際に言ったヒロさんの言葉が忘れられない。
「Aは茶色の服を着た人って言ったけど、あれ、違うよ。着てたのは白い服。
茶色に見えたのは血だよ。」
「何でだろね?自殺する奴って、最後に白い服を着たがるんだ。」
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